サッカーJ1、浦和レッズのサポーターがガイドラインで禁止されている声を出しての応援を繰り返したとしてJリーグの野々村芳和チェアマンは、クラブの管理責任を重く見てチームに科すことができる上限である2000万円の罰金を裁定委員会に諮問する方針を明らかにしました。
Jリーグによりますと、今月2日、ガンバ大阪との試合でレッズのサポーターがガイドラインで禁止されている声を出しての応援をしていたことが確認されたということです。
レッズのサポーターをめぐってはことし5月に行われた鹿島アントラーズとの試合でも同様の違反行為があったということでJリーグはレッズに対してクラブとしてのスタンスを明らかにし、再発防止策を示すように再三、伝えてきましたが、5日、クラブのホームページ上で公表するまで、そのような対応が取られなかったということです。
5日、Jリーグのクラブの代表者などを集めて開かれた実行委員会でレッズ側に確認をしたところ大筋で事実を認め、謝罪があったということです。
こうした状況を踏まえて野々村チェアマンはリーグの規約で定めているクラブの管理責任を問い、チームに科すことができる上限である2000万円の罰金を裁定委員会に諮問する方針を明らかにしました。
同様の事案が続いた場合は無観客試合や勝ち点の剥奪も検討するとしています。
野々村チェアマンは「浦和レッズに声出し応援のステップを一緒に協力してやっていくつもりがあると確認できた。われわれと同じ方向性で行くのであればこうした対応を取らないとリーグとしてもほかのクラブやサポーターに対しても示しがつかない。どんな対策を講じ、どうやったらこの問題が起きなくなるか、クラブの自浄能力が問われるしそこがいちばん大切だ」と話していました。
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