韓国・現代自、米アラバマ州の子会社で児童労働か＝報道 - 乗りものニュース

　【ニューヨーク時事】ロイター通信は２２日、韓国の自動車大手、現代自動車の子会社が、米南部アラバマ州の工場で児童を働かせていたと報じた。米国では新型コロナウイルス禍からの経済活動正常化に伴って人手不足が深刻化し、とりわけ不法移民の子どもが児童労働のリスクにさらされやすくなっている。

　現地の警察当局や工場従業員らの話を基に報じた。児童労働は現代の完成車工場に部品を供給する金属プレス工場で行われていた。工場は現代の子会社が運営している。

　現代はロイターの問い合わせに対し、「我が社の設備での違法な労働慣習を許さない」と強調。問題の工場を運営する子会社は「働く資格がないと知りながら従業員を雇用したことはない」と説明し、人材調達を請け負う派遣会社が法令を順守すべきとの見方を示した。現代、子会社とも、詳細については回答しなかった。

　ロイターの報道は、グアテマラ移民の女の子（１４）が２月にアラバマで一時行方不明になった事件が発端。女の子は自分の兄（１５）や弟（１２）と共に問題の工場で働き、通学していなかったことが判明した。事件が現地で報じられたのを機に、工場は未成年の従業員を解雇したとみられている。

　従業員や元従業員によれば、この工場では過去数年間に他にも未成年を働かせていたが、人数や就業条件の特定はできていない。数十人が働いていたとの元従業員の話もある。

【了】

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