Thursday, July 14, 2022

ぼう然とする成蹊小時代の同級生、誰に対しても「分け隔てない」「思いやりある人だった」 - 読売新聞オンライン

 安倍元首相の友人や知人からは悲痛な声が漏れた。

 「本当にまめで、誰に対しても分け隔てのない、思いやりのある人だった。こんなことになるなんて信じられない」。成蹊小学校(東京都武蔵野市)時代の同級生だった坂東和洋さん(67)は、ぼう然とした様子で話した。

 東京都墨田区で洋菓子店を営む坂東さんは、小学校卒業後も安倍元首相と交流を続け、最近は数週間に1度、電話で近況を伝え合ってきた。安倍元首相は忙しく出られなくても、必ず折り返してくれた。

 甘い物が好きで、店のシュークリームとエクレアを好んで食べた。毎年、クリスマスにはイチゴのケーキを買ってくれた。最後に連絡をとったのは先月19日。コロナ禍で中止していた仲の良い同級生らとの集まりを9月に開こうと話した。坂東さんは「数年ぶりにみんなで会えることを本当に喜んでいた」と振り返る。

 忘れられないのは、店が30周年を迎えた2018年のこと。現役の総理大臣だったが、忙しい中でもわざわざ店を訪れ、「30年間よく頑張った」とねぎらってくれた。坂東さんは「退陣後もいつも忙しく活動しており、『無理するなよ』と声をかけていた。日本のために本当によく頑張ってくれた。惜しい人を亡くした」と悲痛な表情を浮かべた。

 安倍元首相は在任中から、休暇のたびに山梨県鳴沢村の別荘を訪れ、政財界の要人とゴルフに興じたり、周辺の飲食店で懇親を深めたりしてきた。

 別荘に滞在する際、安倍元首相が何度も足を運んだ同県富士吉田市の「焼肉バル 秀」代表の荒井秀敏さん(41)は、「ニュースを見てから心配で仕事が手につかなかった。ショックとしか言えない」と肩を落とした。

 同店には昭恵夫人や大学時代の友人らと訪れていた。安倍元首相が自ら注文し、肉を焼く姿が印象的だったという。荒井さんは「おもてなしを大事にする人だった。店に通ってくれた安倍さんには感謝しかない」と声を振り絞った。

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