俳優の長谷川博己と綾瀬はるかが11日、都内で行われた映画『はい、泳げません』の公開記念舞台あいさつに登壇し、映画の内容に絡めて、人生で大切にしていることを明かした。この日は、主演の主題歌「magic!」「生きなくちゃ」を担当する女性ボーカルグループ Little Glee Monster(かれん、MAYU、アサヒ)と渡辺謙作監督も来場し、同グループが生歌唱を披露した。
リトグリが生歌唱『はい、泳げません』舞台あいさつフォトギャラリー
高橋秀実の同名エッセーを原作にした本作は、泳ぐことができない哲学者・小鳥遊雄司(長谷川)と、彼に水泳を教えるコーチ・薄原静香(綾瀬)が紡ぐ希望と再生の物語。『舟を編む』で第37回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した渡辺謙作が監督と脚本を手掛けた。
作品にちなみ「人生で大切にしていること」を問われた綾瀬は、「なるべくあるものに目を向けるというか、ないものに目が向きやすいけど、元気に仕事ができているとか、そういう些細なことを忘れないようにしたり、いろんなことが起きるけど、いい面を見るように心がけています」と回答。落ち込んだときも「その中で感謝できることは何だろうと考えます」と常にポジティブな心持ちでいることを明かした。
一方の長谷川は「俳優なので自分の気持ちを偽ったりもしなければいけないけど、自分の中では正直に思っていることを常に持っていたい。表には見せないけど」と真摯(しんし)な一面をのぞかせる。そして、「映画の現場に入ったのはすごく久しぶりで大変で、監督ともいろんなことをやり合いましたが、それも含めて映画作りってこうやっていかなければいけないと思いました」と撮影を振り返り、「小鳥遊雄司が泳ごうとしていくのと映画作りが重なって、つらかったけど、やった後によかったなと思っています。観終わった後に前向きになれる作品になったと思います」と語った。
主題歌は、渡辺監督が「女神的な感じで全人類に光を指し示すみたいな、包み込んでくれる女性ボーカル」を希望したことでリトグリに依頼。綾瀬は「水の中の透明感と Little Glee Monster さんの透明感ある力強い歌声が、さらに物語を深いところへ連れて行ってくれる感じがしてグッときました」と絶賛。この日は、特別バージョンが生歌唱で披露され、長谷川は「感動しました。最初ハモられたときに泣きそうになっちゃって、いかんいかんと思いました。素敵な歌声でいやされます。これを聞けたのが今日一番の幸せです」と喜びを語っていた。(錦怜那)
2022-06-11 05:35:20Z
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