Monday, June 27, 2022

自分の意見が会社に理解される人・されない人、違いはどこにあるのか - ITpro

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 勤務先に対して要望や不満を伝えた際、スムーズに聞き入れられることもあればそうでないこともあります。両者の差はどこから生まれるのでしょう。

 人材派遣会社の営業職として10年ほど働いた筆者は、多数の派遣スタッフから職場に関する相談を受けてきました。派遣スタッフから職場に対する要望や不満があがってきたら、筆者のような営業担当が間に立って派遣先の企業に相談を持ちかけます。その際、同じような相談内容でも要望が通りやすい人・通りにくい人がいるのです。

職場への要望が通りやすい場合・通りにくい場合の違いとは?

職場への要望が通りやすい場合・通りにくい場合の違いとは?

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「業務量調整のお願い」によくある会社の返事は2パターン

 例えば「仕事が定時内に終わらないため、業務量を調整してほしい」というのはよくある相談です。派遣先の企業から返ってくる答えは、相談者の派遣スタッフによって主に以下の2通りに分かれます。

派遣スタッフAさんからの相談の場合
え! Aさんがそんなことをおっしゃっていたんですね! 本当に申し訳ない。すぐに当社の社員に確認します。Aさんに定時直前に無理なお願いをしていないか、依頼する業務量が適切なのか確認して、改善しますね!

派遣スタッフBさんからの相談の場合
いやあ……そう言われましても、Bさんに対しては既に当社もできる限りの配慮をしていますよ。そもそもBさんは業務上の不明点もあまり質問しないタイプで、どこでつまずいているのかも分かりにくくて。そのせいで余計に仕事に時間がかかっているのかもしれませんね。そういった状況なので、当社の社員も指示を出しづらくてむしろ悩んでいるんです。

 同じ相談を持ちかけても結果が異なるのは、相談者に対して職場の信頼があるかどうかです。日ごろから適切な報告や相談をしている、他人の業務の遅れ・急ぎの案件などを手助けしている、会社の売り上げに貢献しているといった、いわば「信頼貯金」が重要になります。

 結局、相談事は人と人とのやり取りですので、相談者と勤務先との間に信頼関係があるか否かによって対応に温度差が出てしまうのでしょう。場合によっては派遣スタッフBさんの例のように「相談を持ちかけた派遣スタッフに対して、実は派遣先の企業の方が我慢していた」という事実が出てくることさえあります。

 派遣会社の営業担当としてこうした場面に直面するたび、筆者は日々の信頼貯金の重要性を痛感しています。普段から前向きに仕事に取り組むことで、信頼貯金は着実に増えていくはずです。

 なお入社したばかりの場合は、信頼関係を築く機会も少ないかもしれません。それでも積極的に仕事に取り組む姿勢を見せたり、周囲のメンバーへ丁寧に接したりと、できるところから少しずつ信頼を積み上げていくとよいでしょう。

 筆者が信頼貯金のほかにもう1つ大切だと感じていることがあります。それは要望の伝え方です。ポイントは3つあります。

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