「伝統を現代に」と訴えていたのは大師匠の立川談志であります。古典落語と現代の接点を見つめていくのが、われわれ落語家の役目なのです。しかし今、接点よりも古典落語と現代の価値観の乖離が大きくなってしまったと感じます。
私の好きな「妾馬」というネタなどは、「若い人はどんな風に思うんだ?」と思います。ならず者の八五郎の妹が、籠で通行していた殿様に見初められて側室となり、果ては男の子を生んで大出世した、という内容なんですが、見ず知らずの大名に見初められることを若い人は大出世と受け取れるだろうか? と、常々思っております。
特に、テレビで時代劇を見かけなくなった現代、落語は大きな局面を迎えていると思っております。そういう意味で、新しく制作される時代劇には何としても頑張って欲しいと願うばかり。
12日午後7時からBS―TBSで放送されるのが、「池波正太郎原作 武士とその妻」です。
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