デジタルメディア関連のリサーチ&コンサルティング会社である米インテグラル・アド・サイエンス(IAS)の日本法人、Integral Ad Science Japan(東京・千代田)は2022年3月24日、「ソーシャル広告に対する消費者の意識調査 - 2022年日本版」の結果を発表した。同調査によれば、「ブランド・イメージにそぐわないコンテンツの隣に広告が表示されていた場合、そのブランドに対して良くない印象を持つ」という日本の消費者は全体の39%に達する。企業はソーシャルメディアへの広告配信について、費用対効果だけでなく、どんなコンテンツと一緒に表示されているかについて、これまで以上に気を配ったほうがよいようだ。
Integral Ad Science Japanが実施した「ソーシャル広告に対する消費者の意識調査 - 2022年日本版」は、日本の消費者によるソーシャルメディア利用の全体像と、ユーザーのソーシャルフィード内に表示されるインフィード広告に対する認識を調査したもの。2022年2月に実施し、消費者512人から回答を得た。
同調査によると、「何らかのソーシャルメディアを利用している」と回答したユーザーは全体の86%に達し、利用者の中では「LINE」(89%)、「YouTube」(68%)、「Twitter」(47%)が最も利用されている。「また多くのソーシャルメディアの中では、YouTubeとLINEにおける広告のエンゲージメントが高い」(IAS Japanの山口武カントリーマネージャー)という結果が出た。「過去1年間にソーシャルメディア上の広告を見たことがある」と回答したユーザーの中で、「過去1年間で、広告を見たことのあるソーシャルプラットフォームはどれですか?」との問いに対して、YouTubeを挙げたユーザーが63%、LINEを挙げたユーザーが58%に達した。
不適切と感じた広告の出稿責任は広告主にもある
山口氏は「企業やブランドが、ソーシャルメディア広告をうまく活用したときとそうでないときの効果の差が、この調査で明確になった」と語る。
例えば、「ある企業のインフィード広告が、全く関係のないコンテンツ、あるいはブランド・イメージにふさわしくないコンテンツの近くに表示されていた場合、あなたはどう感じますか?」という問いに対し、ユーザー全体の39%が「その企業・ブランドに対して良くない印象を持つ」と回答した。
このコンテンツ・機能は会員限定です。
- ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
- ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
- ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
- ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー
からの記事と詳細 ( ソーシャルメディア広告に対する消費者の印象は“文脈”で明暗 - 日経クロストレンド )
https://ift.tt/pEP1Unf
0 Comments:
Post a Comment