岡山の伝統工芸品「備前焼」に新たな息吹を吹き込む。
現代にはない技術を求めて“中世の窯”を復元
約700年前の室町時代の窯を復元し、現代の技術を融合した備前焼づくりが備前市で始まっている。
この記事の画像(6枚)約700年前の室町時代の窯を復元した半地下式の穴窯。制作したのは、備前焼作家・平川忠さん。
平川さんは“中世の窯”を復元し、現代にはない技術を取り入れたいという思いから、30年以上前から中世の備前焼を研究している。これまでに3基の古窯を復元し、成形や窯詰めまで忠実に再現した作品作りに取り組んできた。
備前焼作家・平川忠さん:
こちらが新窯。窯詰めをしていて、きょうの夜には火が入る
こちらの窯は4基目で、2020年10月から経済産業省の補助を受け、作品作りを始めた。
窯は、これまでに復元した半地下式の穴窯をもとに、くびれのあるひょうたん型に変え、傾斜を付けることで炎の流れを変化させる。
備前焼作家・平川忠さん:
色がそれぞれ違うのが入っているが、使う山土が違うので、乾燥しても色が変わる。今回はいろんなことを試して、この窯でどういうことができるのか、可能性を探っていく
変化する土釜に魅入られて…これからの活動への思い
平川さんは炎の流れを変化させる工夫で、色彩豊かな作品を仕上げたいと考えている。
備前焼作家・平川忠さん:
土窯(穴窯)に魅入られているので、一生この土窯をやっていくと思う。その中で得られたいろいろな情報、焼きだされた作品を世に披露しながら、僕が持っているノウハウを提供して、土窯で頑張る仲間が増えるとうれしい
窯出しは、今週末を予定している。
(岡山放送)
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