無垢(むく)でありながら残酷で、少女でありながら妖艶――。元宝塚歌劇団トップスターの朝海ひかるが、演出家から提案されたのは、こんな難役だ。自らの芸能生活30周年で、オスカー・ワイルドの名作「サロメ」の翻案劇に挑む。母娘関係の悩みなど、現代女性と同じストレスを打破する新しいサロメ像になりそうだ。
宝塚を退団して「よろいがなくなった」
「舞台に立って、演じるというこのシンプルなことが好き」と幸せそうに笑う。
芸歴のうち15年半が宝塚。新人公演で一度も主演せずにトップスターに就いた異色の経歴を持つ。「ベルサイユのばら」のオスカルなど、シャープなダンスと繊細な表現力で人気を博した。退団後は「エリザベート」のタイトル役などをつとめ、近年は個性的な脇役でも存在感を発揮している。「宝塚時代は日々与えられるものをがむしゃらに、疲れる毎日を送っていた気がします。私は男っぽいタイプではないので、頑張って男を演じていました。辞めて、よろいがなくなった感じです」
節目の公演に向け、演出を担う稲葉賀恵に提案されたのがサロメだった。…
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