令和4年8月28日
令和4年8月28日、岸田総理は第8回アフリカ開発会議(TICAD8)に併せチュニジアで開催された第4回野口英世アフリカ賞授賞式において、岸田総理は祝辞で次のように述べました。今般の野口英世アフリカ賞の授賞を踏まえ、日本政府としては、引き続き、グローバルヘルス・アーキテクチャーの強化に向けた取組を進めてまいります。
「サル大統領、サイード大統領
アフリカ各国首脳の皆様、御列席の皆様、
第4回野口英世アフリカ賞授賞式に際し、
サリム・S・アブドゥル・カリム博士及び
カライシャ・アブドゥル・カリム博士夫妻、
ギニア虫症撲滅プログラムを代表してご出席いただいている、
アダム・ウェイス・カーターセンター・同プログラムディレクターに対して、
まずは心からお祝い申し上げます。
私自身が対面で参加し、直接お祝いを申し上げることできないのは大変残念です。しかし、野口英世アフリカ賞の重要性が、今以上に再認識させられる時はありません。
新型コロナウイルスの問題が依然として続き、全世界がその影響を受ける中、グローバルヘルス・アーキテクチャーの強化に向けた息の長い取組が必要です。
だからこそ、かつて黄熱病に苦しむ人々を救おうとアフリカに赴いた野口博士のように、アフリカにおける医学研究や医療活動に全身全霊を傾けて尽力した方々を顕彰したい。アフリカひいては人類全体の保健と福祉を向上したい。その観点から、野口英世アフリカ賞は、大きな役割を担っています。
カリム博士ご夫妻は、HIV/エイズ予防・治療への世界的貢献に加え、アフリカ人研究者の育成やアフリカにおける新型コロナウイルス感染症対策に大きく貢献されました。
また、ギニア虫症撲滅プログラムの皆様は、カーターセンター主導の下での、アフリカ関係者と協同した国際的なキャンペーンにより、ギニア虫症をほぼ撲滅しました。
いずれも、先人の不屈の精神を体現するにふさわしい受賞者の方々です。
前回の授賞式においてスピーチをされた故安倍元総理も、野口英世博士の精神が世界に一層広がり、国際社会の関心と資源が、アフリカにおける医学研究や保健課題に一層注がれることを願っておられました。
私としても、故安倍元総理のご遺志も引継ぎながら、今回のTICAD8の成果を踏まえ、また来年のG7議長国として、「人間の安全保障」への脅威である、新型コロナウイルス感染症との世界的な戦いに、全力で取り組んでいきます。
今回の野口賞受賞を契機として、皆様も、今後ともアフリカに住む人々、ひいては人類全体の保健と福祉の向上に向けて貢献されることを確信しています。
皆様が果たされている偉業に対し、改めて心からの祝意と敬意を表し、私の式辞とさせていただきます。」
からの記事と詳細 ( 第4回野口英世アフリカ賞授賞式 - Ministry of Foreign Affairs of Japan )
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