Sunday, August 14, 2022

現代人に妖怪パワー 「妖怪書家」逢香さん、奈良で個展 - 朝日新聞デジタル

富岡万葉

 妖怪と書と現代を掛け合わせた作品を手がける「妖怪書家」の逢香(おうか)さんの個展「妖怪POP 妖怪書家 逢香展」が、奈良市美術館(同市二条大路南1丁目)で開かれている。21日まで。

 逢香さんは奈良在住の書家。6歳から書に親しみ、掛け軸と和紙、墨という基本に現代の感性を大胆に採り入れ、妖怪や現代社会の風刺を描いた作品を生み出してきた。今回は初の大型個展で61点を展示する。

 描かれた妖怪たちはにらみを利かせたり、ハイヒールで踏まれたり、恥ずかしがったりする。コロナ禍を反映させた作品もいくつか。逢香さんは「妖怪は社会ののけ者だけど、芯を持って生きるエネルギーを感じる。現代の人間は妖怪よりも強いようでいてコロナや人の心という目に見えないものを怖がっている。そんな関係性を考えると描きがいがあります」と話す。

 橿原神宮への奉納作品や新デザインを担当した元興寺の絵馬、人気アニメ「妖怪ウォッチ」とのコラボ作品なども見られる。

 入場無料。20日午後2時から、逢香さんによる作品解説がある。当日受け付けで30人限定。問い合わせは同館(0742・30・1510)。(富岡万葉)

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