Monday, May 15, 2023

ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁、CBDCに対して冷淡な見解 - コインテレグラフ・ジャパン(ビットコイン、仮想通貨、ブロックチェーンのニュース)

ミネアポリス連邦準備銀行のニール・カシュカリ総裁は、5月15日にミネソタ交通会議&エキスポで基調講演を行った。主に仮想通貨やブロックチェーンとは無関係な話題について語ったものの、講演後の質疑応答で中央銀行デジタル通貨(CBDC)についてあえて率直な評価を述べた。

「私たちはCBDCについて研究している」。カシュカリ総裁はそう言った後、連邦準備銀行がデジタル通貨を発行するには議会の法案が必要だと考えていると付け加えた。

「それがビットコインであろうとデジタル通貨であろうと、誰もそれが実際にどんな問題を解決しているのかを明確に述べることができていない。私はこの部屋の誰にでもVenmoを使ってすぐに5ドル送ることができる。だから、CBDCがVenmoではできない何を可能にするのだろうか?」

「それが良いかもしれないという漠然とした言葉だけだ。しかし、それが実際に良いという証拠は何もない」と彼は続けた。

なぜ中国がCBDCを導入することに動機付けられたのかという点についてカシュカリ総裁は「理論的には、政府はCBDCを使って一人一人の取引を監視できるためだろう」と答えた。しかしその上で、「私たちは連邦準備銀行でそれを推奨するつもりはない」と述べた。

カシュカリ総裁はさらに、CBDCの問題点を挙げた。政府が口座に対してマイナス金利を課す可能性があるという点だ。「Venmoではそれはできないし、私たちは連邦準備銀行でそれをしたくない」と彼は語った。また、CBDCは口座への直接課税を可能にするだろうとも付け加えた。

「私も皆さんと同様にプライバシーに関する懸念を多く抱いている」とカシュカリ氏は質問者に向かって語った。「私たちは連邦準備銀行でアメリカ国民のプライバシーを侵害する意志はない」

「私は現時点で深い懐疑心を持っている」とカシュカリ総裁は述べた。「しかし、今後の研究結果を見て、考えを変える可能性もあるかもしれない」。


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