Saturday, May 27, 2023

5/27 (土) JFL第9節 vs ヴィアティン三重|レビュー・コメント - 株式会社Criacao

Match Result

クリアソン新宿 1(1-0、0-0)0 ヴィアティン三重

Member

Starting Lineup

GK 浅沼優瑠
DF 須藤岳晟、米原祐、鈴木翔登
MF 澤井直人、石井圭太、中山雄登、瀬川和樹、池谷友喜、岡本達也
FW 佐野翼

Substitute

阿部雄太、千葉丈太郎、森村昴太、高橋滉也、樋口裕平、西山大輝、齋藤和樹

64分:岡本達也→齋藤和樹、中山雄登→西山大輝
73分:池谷友喜→森村昴太、澤井直人→樋口裕平
88分:佐野翼→高橋滉也

Goal

26分:佐野翼

Match Review

初出場となった天皇杯でいわてグルージャ盛岡に敗れてから中5日。戦いの場をJFLへと戻したクリアソンは、味の素フィールド西が丘にヴィアティン三重を迎えた。

リーグでは連勝を目指す今節、スターティングメンバーには、快勝を収めた前節と同じ11人が名を連ねた。「相手の強烈な2トップへのボールを蹴らせないように前線からプレッシャーをかけた」(監督 成山)。

試合前の時点でリーグトップの得点数を上げる相手攻撃陣に対して、指揮官はボールの出どころを潰すという対策を選択。前線からの守備で相手に思い通りの攻撃の形を作らせず、試合はクリアソンペースで進んだ。

最初のチャンスは5分、右サイドでボールを受けた澤井のクロスにゴール前の佐野が右足で合わせたシュートはGK正面へ。さらに14分、瀬川のCKから米原がヘディングシュート。

相手GKの好守もありこの場面でもゴールネットを揺らすことはできなかったが、相手ゴールへと迫る時間が続いた。

スコアが動いたのは26分。CKのチャンスを得ると、相手GKがパンチングでクリアしたボールが佐野の足元へ。「とりあえず枠に入れようと抑えめで打った」(佐野)。ダイレクトで合わせたボレーシュートはゴール右隅へと突き刺さる。得点ランキングトップを走る佐野の今季6ゴール目で先制点を挙げた。

今季ここまで先制した試合では全勝のクリアソン。先制した後も相手にペースを握らせることなく、1点リードで前半を終えた。

後半も前半同様にクリアソンが試合の主導権を握る。前線からのプレスでボールを奪ってからのショートカウンターや、澤井と瀬川の両サイドからの攻撃で三重ゴールを脅かし続ける。

しかし相手の体を張った守備の前に追加点を奪えずにいると、徐々に三重が反撃を仕掛ける。暑さにも体力を奪われたが「自分の弱い心に負けずに、辛くてもみんなで声を掛け合って、つながり続けてやれていた」(監督 成山)。

最後までゴールを破らせず、リーグ戦では開幕戦以来のクリーンシートを達成。今季初の連勝を果たし、暫定だが順位を3位まで上げた。

次節の東京武蔵野ユナイテッド戦、そして第11節の鈴鹿ポイントゲッターズ戦と西が丘での試合が続く。「応援してくださる方と勝利の喜びを分かち合うのは本当に好き。次節も西が丘で、多くの方に足を運んでいただけると思うので、勝ってみんなで喜べるように準備したい」(佐野)。

西が丘の声援を力に変え、連勝を伸ばしていきたい。

文=土屋 秋喜

Comments

成山一郎

ーー試合を振り返っていかがですか。
先週、クリアソン新宿は天皇杯で負けましたが、ヴィアティン三重は勝っています。映像を見ていても強力な攻撃陣がいるチームだったので、相手の勢いに負けないように前へと強度を出すこと、一人一人がカバーできるように味方といい距離感を取ることを意識してゲームをスタートしました。

クリアソンは普段は夕方に練習しているチームです。昼間のこの暑さは久しぶりでしたが、選手たちが自分の弱い心に負けず、「これくらいでいいや」というプレーも一つもなかったですし、辛くてもみんなで声を掛け合って、クリアソンらしく前にパワーを出せたと思います。

それに、ピッチに立っている選手だけでなく、スタンドの声援からもすごくパワーをもらったと思います。メンバー外の選手たちもチームに声をかけているのが聞こえました。それに応えるように選手たちもプレーしていて、本当にスタンドと一緒にサッカーをしている気分でできました。そのパワーが乗った、次につながるいい勝利だったと思います。

ーー前線からのプレスで相手に自由を与えませんでした。
相手の強烈な2トップは裏へ抜けて点を取れる選手がいたので、その選手たちに対してボールを蹴らせないようにプレッシャーをかけようというのは言ってました。

相手の2人のCBに対してワントップでのプレスは噛み合わないですが、2シャドーと声を掛け合いながら、試合を通してうまくやってくれたと思います。

ーー試合終盤には攻め込まれる時間もありましたが、試合の締め方はどのように考えていましたか。
後半も、守りに入るつもりではなかったですし「アディショナルタイムまで変わらずやりたい」とみんなに伝えていました。「プレスを緩めると相手の攻撃が炸裂するから、気を抜かずにやり続けよう」と送り出しましたが、それでもヴィアティン三重のボール回しは上手かったですし、0-1じゃ終われない、バランスを崩してでも行くぞという迫力は感じました。

そこに対して自分たちはバランスを崩さずにですが、受けなくちゃいけないものは受けて、隙があれば前に出るという戦い方をせざるを得なかったというのが正直な感想です。

ーー今季初の連勝となりましたが、次戦に向けてはいかがですか。
次はアウェイですが、ここ西が丘で東京武蔵野ユナイテッドFC、その次のホームも西が丘で、3試合続けて連勝するチャンスだと思っています。天皇杯の悔しさを生かした今日の勝利を勢いに変えて、次に向かっていきたいと思います。

#33 佐野翼

ーー9戦6発とかなり調子が良いように見えますが、コンディションはいかがですか。
コンディションは非常に良くて、チームメイトも自分の動き出しを見てボールを回してくれるので、チャンスを多く作れていますし、得点も取れています。

ーー得点シーンを振り返っていかがですか。
自分のところにセカンドボールが来て、とりあえず枠に入るようにおさえめで打ちました。多分、相手に当たって入ったと思いますが、枠に蹴れたことがすべてだと思います。

ーー今日は守備面でも存在感を発揮していました。
三重が4バックだったので、CBがボールを持ったときにボランチを消しながらプレッシャーをかけるというのが、僕たちのやりたい守備でした。そこを大前提に考え、暑さでキツかったんですけど相手にいいプレーをさせずに済んだと思います。

ーー次戦に向けてはいかがですか。
やっぱりホームで勝つというのはすごく気持ちいいし、応援してくださる方と勝利の喜びを分かち合うのは本当に好き。次節も西が丘で、多くの方に足を運んでいただけると思うので、勝ってみんなで喜べるように準備したいです。

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