Wednesday, May 17, 2023

市川猿之助さんと両親 病院搬送 父親の段四郎さんと母親が死亡 - nhk.or.jp

市川猿之助さんと両親 病院搬送 父親の段四郎さんと母親が死亡 - nhk.or.jp

18日午前、歌舞伎俳優の市川猿之助さんと両親のあわせて3人が、東京 目黒区の自宅で倒れているのが見つかり、警視庁によりますと、父親の市川段四郎さんと母親の死亡が確認されたということです。
猿之助さんは病院への搬送時に意識があり、松竹の関係者によりますと命に別状はないということです。自宅から遺書とみられるメモが見つかったということで、警視庁が詳しい状況を調べています。

警視庁によりますと、18日午前10時すぎ、歌舞伎俳優の市川猿之助さん(47)が、東京 目黒区の自宅で意識がもうろうとした状態で倒れているのをマネージャーが発見し、消防に通報したということです。

通報を受けて救急隊員が駆けつけたところ、猿之助さんのほか父親の市川段四郎さん(76)と75歳の母親が倒れているのが見つかったということです。

猿之助さんは地下にある部屋で、両親は2階のリビングで倒れていて、警視庁によりますと、その後、両親の死亡が確認されたということです。

猿之助さんは病院への搬送時に意識があり、自宅からは本人が書いた遺書とみられるメモが見つかったということです。

また、松竹の関係者によりますと命に別状はないということです。

警視庁は現場の状況などから自殺を図ったとみて、詳しい状況やいきさつを調べています。

市川猿之助さんとは

人気歌舞伎俳優の市川猿之助さん(47)は歌舞伎俳優の市川段四郎さんの息子で、2012年、おじの名跡を継いで「四代目 市川猿之助」を襲名しました。

立役から女形まで幅広く演じることができる実力派として、歌舞伎の舞台で活躍する一方、テレビドラマや現代演劇にも出演して人気を集めています。

また、市川猿翁が確立した「スーパー歌舞伎」を受け継ぎ、世界的な人気漫画「ONE PIECE」を歌舞伎として演じるなど歌舞伎界を担う1人となっています。

猿之助さんは今月、東京・明治座で行われている歌舞伎の公演で昼夜にわたり、主演を務めていて、明治座によりますと、18日の昼の部の公演は中止するということです。

市川段四郎さんとは

歌舞伎俳優の市川段四郎さんは、先代の市川猿之助、今の市川猿翁さんの弟にあたり、歌舞伎界の重鎮として数多くの舞台に出演しました。

兄、猿翁さんとともに歌舞伎界の新たなジャンルとして人気を博した「スーパー歌舞伎」に数多く出演し、舞台を支えました。

今の市川猿之助さんは段四郎さんの長男です。

松竹によりますと、段四郎さんはここしばらくは体調を崩し、本格的な舞台から遠ざかっていたということです。

松竹の広報担当者「情報把握につとめている」

松竹の広報担当者は、「詳細については把握しておらず、情報把握につとめているところです。猿之助さんは、明治座での公演に出演中でしたが、本日、昼の部は中止となりました。お客様はじめ、公演関係者に多大なるご迷惑をおかけし、おわび申し上げます」と話していました。

18日に公演予定があった明治座では

18日に市川猿之助さんの公演が行われる予定だった東京・中央区の明治座では公演のポスターが貼られていて、ニュースを見て様子を見に来たというファンや報道陣が続々と集まってきています。

心配になって様子を見に来たという60代の女性は、「学生時代から長年にわたり猿之助さんのファンとして公演をみて応援しつづけてきているのでニュースにびっくりして信じられません。明治座のホームページも全然つながらず何があったのかと不安ですが、猿之助さんは若手も育てていてこれからの歌舞伎を引っ張っていく人なのでとにかく歌舞伎界のために早く戻ってきて欲しいです」と話していました。

また20代の女性は、「猿之助さんのことはよくテレビでみていて、明るい人だという印象を持っていたので、このようなことがあるとは思いませんでした。まだ事情がよくわかりませんが、ショックです」と話していました。

午後5時から市川猿之助さんの公演を見る予定だったという60代の女性は、「4月に抽選でようやくチケットが当たって、初めて猿之助さんの歌舞伎が見られると、とても楽しみにしていましたが、ここに来る途中のバスでニュースを知りました。いろいろな報道も出ているので、とても驚いています。歌舞伎界で何が起きていたのか、私にはわかりませんが、猿之助さんには早く良くなってほしいです」と話していました。

猿之助さんの自宅周辺の様子は

市川猿之助さんの自宅の前には、「立ち入り禁止」のテープが貼られ、警視庁のパトカーなどが停まっています。あたりは住宅街で、人通りは多くありません。捜査員が近くの住宅を回って、住民から聞き取りをしている姿も見られました。

近くに住む60代の女性は、「搬送されたと聞いてびっくりしました。きのうからけさにかけて変わった様子はありませんでした。お母さんとは、ゴミ出しなどで話したことがあり、心配です」と話していました。

また70代の男性は「救急車が4台くらい来て、救急隊員は10人ぐらいいたと思う。こんなことになって残念です」と話していました。

SNSなどの相談窓口

SNSなどの相談窓口は、厚生労働省のホームページで紹介していて、インターネットで「まもろうよこころ」で検索することもできます。

電話での主な相談窓口は、
▽「よりそいホットライン」が0120-279-338、
▽「こころの健康相談統一ダイヤル」が0570-064-556となっています。

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2023-05-18 05:18:21Z
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