Saturday, September 10, 2022

自宅購入か結婚式か、どちらかひとつを選べない…そもそもパートナーをどう説得すべき? - Business Insider Japan

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  • Insiderが配信している「For Love & Money」は、恋愛とお金に関する読者の相談に答えるコラムである。
  • 今週の相談は、一所懸命に貯めたお金を結婚式と家の購入のどちらに使うべきか、という内容だ。
  • このコラムでは、自分にとっての優先順位を確認して選択ができるよう、検討すべき事項を1つずつ挙げている。

For Love & Money様

パートナーとアパートで同棲を始めてから2年になります。共に20代後半で、私の収入は相手のほぼ倍ですが、互いの貯蓄額は同じです(相手の貯金は主に相続遺産です)。

今後数カ月のうちに、今のアパートの賃貸契約が終了したら家の購入を検討したいのですが、相手と結婚の話も出ているので心配があります。

家の購入費に加えて結婚式の費用となると、あまりにも額が大きくなります。両方を一気に払うなんて私たちには無理です。

相手は私ほど家を持ちたがっていないと思いますが、私としても家の話は結婚してからにしたい気持ちもあるので、なかなか言い出せずにいます。とはいえ、急いで家を買うのも、せっかく貯めたお金を結婚式に使ってしまうのも嫌です。

家を買うことも結婚式を挙げることも、数年先になるかもしれない漠然とした選択肢ですが、あなたならどのように優先順位をつけますか? 挙式の費用と家の価格が上がるほどに私の不安も大きくなっていく気分です。

よろしくお願いします。

Anxiously Adultingより

Anxiously Adulting様

おめでとうございます! 人生のステージとしてエキサイティングな時期に入りましたね。

残りの生涯を一緒に過ごしたいと思う相手と結婚を考える関係にあり、挙式や家の頭金について考えられるほどの貯蓄がある。あなたが始めようとしているライフステージを、私の義父はいつも「構築期」と呼んでいます。自分の人生の1階に立って夢の設計図を現実に変えていくのは、なんとスリリングなことでしょう。

しかし、この時期には気苦労も多いものです。なぜならこのように大きなプロジェクトに乗り出すときには、1つの判断ミスによってすべてが崩壊するのではないかとも感じられるものですから。

私にも同じ経験があるので、「考え方を変えましょう」とここで私が言ってもほとんど意味がないことはわかります。それができるならそうしますよね。また、あなたがどちらの選択肢(結婚or家)を選ぶべきかについて、私が意見を言っても仕方ないと思うので、ここでは考えを整理するためのToDoリストをご紹介します。

優先順位をつける

紙を取り出して、自分にとって大切なものから順に書き出してください。くだらないほど当たり前の提案だと思われるかもしれませんが、「結婚と家、どちらが欲しいか」だけを書くのではありません。ここで検討するのは、その決定によって影響を受けるであろう人生の他の部分です。あなたにとって経済的な安定はどのくらい重要ですか? 夢を追うことよりも大切ですか? その夢とは何ですか? キャリアでしょうか、それともライフスタイルでしょうか?

このプロセスで最も重要なのは、正直になることと、自分を評価しようとしないことです。どう感じるべきかではなく、実際にあなたがどう感じているかを考えてください。客観的な評価を気にせずに素直な心で考えることで、自分の中の矛盾がなくなり、自分自身の価値観を尊重でき、自分にとって最高の人生が何かを理解して、そのように生きやすくなるのです。

自分の動機を掘り下げる

優先順位をつけたら、次はそれを掘り下げてみましょう。まずは家と結婚式に対する願望から始めます。ここで、私が「分析する」ではなく「掘り下げる」という言葉を使ったことに注目してください。繰り返しになりますが、自分を評価してはいけません。自分に関心を向けるのです。結婚とマイホームを持つことは一般的に人生の節目とされるので、他のみんなが目標にしているから自分も追い求める、という人も多いものです。

結婚したいと思うのは相手を心から愛しているからでしょうし、家を買いたいと思うのは理想の生活を象徴しているからでしょうが、自分が何かを求める理由を改めて見つめ直すことは、どんなときも役に立ちます。

パートナーと認識を一致させる

あなたはまだ結婚していないので、理想の人生を築くのは自分自身だと思っていることでしょう。つまり、まずはその人生の大部分をあなたのパートナーが占めることを理解し、相手が意思決定権の半分を持つことを受け入れる必要があります。だからこそ、この3つ目の項目を作りました。自分と他人の人生を一緒にするということは、お互いの夢と希望を融合させることであって、そこでは何かを受け入れる一方で、何かが犠牲になるものです。

この移行をスムーズに行うために最も必要なのはコミュニケーションです。あなたは「相手は私ほど家を持ちたがっていないと思う」と言いますが、これを読んで2つの危険なサインを感じました。1つ目は、「思う」という言葉です。今回のことは2人のどちらにとっても人生の大きな選択であるので、あなたは「思う」のではなく「知る」必要があります。たとえ話しづらいことでも、きちんと話し合いましょう。

2つ目の危険なサインは、自分は決断したいけれど相手はしたくないと思っていることに関して、その経済的な影響をあなたがストレスに感じている点です。プロポーズや家探しをする前に、まずはパートナーと十分に話し合い、この大きな決断に対して2人共が前向きなのかどうかを確認しましょう。そうした会話もせずにあなたが決定を下そうとすべきではないでしょう。

急ぐ必要はないのだと覚えておく

結婚式の費用と家の購入費を同時に支払う必要はありません。優先したい方を2人で選び、そちらを払えばいいのです。その後、2番目として選んだ方を実現できるお金が貯まったときに、そちらにお金を使いましょう。10年間賃貸暮らしをするのに何の問題があるでしょうか? あるいは婚約者として付き合いながら結婚式のために5年間お金を貯めるのだって、それもあなたたちの選択です。気持ちとお金の両面で最適だと思えるなら、まずは裁判所で結婚式を挙げて、後から盛大なパーティーを開いてもよいのです。

それでも基本的には――優先順位を決め、動機を掘り下げ、パートナーと認識を一致させ、我慢もしたうえで――自分たちにとって正しいと思えることをしましょう。なぜなら、不安を抱えるあまり、たった1つ選択を誤れば人生はもう終わりなのだと思えてくるかもしれませんが、その可能性は低いのです。

私たちのほとんどが人生の「構築期」に一度ならず失敗をします。振り返ると、大金持ちになるチャンスが崩れ去ったのはその瞬間だったのではないかと思うこともあるかもしれませんが、それでも私たちは屈せずに立ち続けています。未来のあなたもきっとそうです。

お2人を心から応援しています。

For Love & Money

[原文:I can only afford one: a house or a wedding — how do I decide, especially if my partner disagrees?

(翻訳・長尾莉紗/LIBER、編集・長田真)

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