安心して結婚式などのイベントを開いてもらおうと、ワクチン接種などを条件におよそ６０人が参加した披露宴が２３日、新潟県三条市で行われました。
これは社会経済活動の回復に向けワクチンを接種済みであることや検査で陰性だったことを証明する政府の「ワクチン・検査パッケージ」の実証として行われたものです。
式場の受け付けではおよそ６０人を対象にスタッフがワクチン接種の有無などを確認し、証明書がない人などは別の部屋で抗原検査を受けていました。
披露宴の会場のテーブルには飛まつの広がりを防ぐアクリル板が置かれ、出席した人たちは新郎新婦の門出を祝いながら飲食や会話を楽しんでいました。
新郎は「安心して式を行えてよかったです。結婚式を行うか迷っている人の参考になったらうれしい」と話していました。
また、新婦は「純粋に楽しむことができてよかったです。現時点でみんなが陰性だとわかる仕組みがあれば安心して出席できると思う」と話していました。
三条市にあるこちらの式場では去年、結婚式の件数が前の年と比べて７０％ほど減ったということです。
間野竜太支配人は「こうした取り組みが後押しとなって、みなさんがより安全に安心して結婚式などを行える世の中になってほしい」と話していました。
新潟県内では飲食を伴う会合の実証実験も行われていて参加者へのアンケート結果などが国や県の対策に活用される予定です。
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