Saturday, November 27, 2021

50歳代後半のお客様に対してリタイアプランと年金活用はこうアドバイスする【1】 - ZUU online

ここでは、年金に関して様々な悩みを持つ50歳代のお客様に対し、どんなアドバイスが必要となるか、公的年金だけでなく私的年金の活用もまじえて解説する。

【ケース1】悩み
年金が増えるのなら、できるだけ受給開始を繰り下げたい。ただ継続雇用で会社に残れるのは65歳まで。どんなことに注意すればいいか?
こうアドバイス!
リタイアから年金受給までの生活資金の確保がポイントに

まずは、ねんきん定期便と今後のキャリアプランをヒアリングして、お客様の年金受給額を試算することから始めたい。

その際には、今回の改正で繰下げ受給の上限年齢が70歳から75歳に引き上げられることについては必ず触れておこう。

ちなみに、2021年3月末の厚生年金保険(第1号)の受給者に係る老齢年金の平均年金月額は14万6145円。これを65歳から70歳まで繰り下げると年金月額は42%増の約20・7万円、75歳まで繰り下げると84%増の約26 ・9万円となる。

このように、繰下げによる年金額の試算をする場合には、「何歳まで生きると得」ということよりも、「増額された年金が生涯にわたり何歳になっても受給できる安心感」や、「生活設計がしやすくなる」といったメリットについてしっかりと伝えていくことがポイントだ。

夫婦や65歳以降も働くなど注意が必要な場合も

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