Thursday, November 25, 2021

英国会議員、審議に赤ちゃん同伴し注意受ける 規則を調査へ - CNN.co.jp

ロンドン(CNN) 英国の国会で、下院議員が赤ちゃんを連れて議会に出席したところ、規則に違反するとの指摘を受けたことから、この規則について調査が要求される展開となっている。

野党・労働党の国会議員であるステラ・クリーシー議員は23日、自身の息子を伴ってウェストミンスターホールでの審議に出席したところ、下院議会の代表者から規則に反するとの注意を受けたという。

同議員は歳入委員長の秘書官から自身へ送信された電子メールを公開。このメールには、9月に発表された「自身の子どもを同伴する際は議場に着席すべきではない」との規則が引用されていた。またこの規則は、国会議事堂の敷地内で最古の建築物であり、国家行事や重要な儀式のために使用されるウェストミンスターホールにも適用されるとしていた。

英PA通信の報道によると、リンジー・ホイル下院議長はこの出来事を受けて、議事堂に赤ちゃんを同伴することをめぐる規則を調査するよう下院議事手続き委員会に求めた。

クリーシー議員はツイッターに「全ての議会の母(である英議会)の中にいる母親は、姿を見せたり、耳を傾けてもらったりすることは出来ないようだ」と投稿。

また英BBC放送に対して、「私の息子は生後13週で、彼を放っておくことは出来ないし、代理の者もいない。これではちょっとどうしようもない」と説明し、「私は出席する必要があるし、発言できるようにしておく必要があるものの、今の時点では授乳もしているこんなに小さな赤ちゃんを放っておくことは出来ない」と述べた。

その一方、下院議会の報道官はCNNの取材に対して電子メールで回答し、民主的に選出された全ての国会議員が、議会内およびその周辺で任務の遂行が可能であるということは非常に重要だと指摘。

「議員は議事堂やウェストミンスターホールにいる間、いつでも議長や副議長、事務局員や門衛に必要なことを相談できる」とし、「この問題に関し、我々は現在、ステラ―・クリーシー氏と連絡を取り合っている」と述べた。

9月に発表された新規則についてクリーシー議員はBBC放送に対し、「変更された内容は理解できない。私が理解したのは、母親が政治に関わることに対して障壁が存在していることであり、我々の政治上の議論を損なっていると思う」と話した。

かつて第1子を議会に連れてきたことがあると語る同議員は今夏、独立議会倫理基準局と争った末に敗れ、第2子の出産後の育児休暇をカバーするために代理の者を雇うことは出来ないと申し渡されていた。

同議員は今月22日、「育児休暇を取得して赤ちゃんと過ごす」べきとする女性ジャーナリストの提言に対し、「代理の者がいなければ、他の誰も私の仕事をこなせないのだから、私は実際には育児休暇を取得することは出来ない」と答えていた。

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