出典:日経クロステック、2023年12月28日
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
筆者はクライアント企業向けに様々な研修を実施しています。依頼をざっくり分類すると、3分の1はマネジャー育成、3分の1は年齢別研修です。そして残りの3分の1が、コンプライアンスやハラスメント予防などの不祥事防止です。
コンプライアンスやハラスメント予防は、「同じ内容の研修を複数回実施して、数千人の全社員に受講させる」といったこともよくあります。それだけ企業が力を入れているということです。
これはもちろん重要なテーマですが、筆者は「ハラスメントを極度に気にすると、自然体で働けなくなることもあるのではないか」という懸念も持っています。例えば、コミュニケーション活性化のために同僚や部下に何気なく声をかけようとしても、「何を話したらよいか」と頭を悩ませてしまう。ドキドキしながら声をかけてみたら何も反応がなく、困ってしまう――こんな人を見かけます。
会話が弾むだろうと思って趣味などの話題を振ったら「プライバシーを詮索しないでください」と返され、それ以上の会話ができない。果たしてこんな職場でよいのだろうか、といった疑問の声を研修の場で聞くこともありました。
こうした場合に筆者がお勧めしているのは、「業務に関する雑談」です。以前もこのコラムで触れましたが、趣味やスポーツなどの「業務外の雑談」よりも自然に会話しやすいと感じます。プライベートに踏み込まれたという部下の違和感も減らせるでしょう。
人間は感情を抑制して仕事ができるのか
プライベートな会話と同じくらい職場で禁忌になってきたのが「怒り」でしょう。パワーハラスメント防止などの場面では「指導の際に感情的に伝えるのが“怒る”、論理的に説明するのが“叱る”である。怒るのではなく、叱ることを心がけよう」と説明されることがよくあるようです。
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