歌人の俵万智さんが詠み上げた“マルハラ”についての短歌がX上で話題だ。マルハラとは「マルハラスメント」の略称で、LINEなどで中高年から受け取ったメッセージが句点で終わっていると、若者は距離感や冷たさを感じて恐怖を抱く──というもの。2月上旬ごろ、一部メディアがこの言葉を報じ、ネット上で議論を巻き起こしていた。俵万智さんの一句は以下の文。
「優しさにひとつ気がつく ×でなく○で必ず終わる日本語」(俵万智さん)
マルハラを報じた産経新聞の記事では、23歳女性から「読みやすくするための句点でルールだと理解しているが、区切られてシャットダウンされている印象がある。会話が続けにくい」という意見が上がったとしている。
また2023年11月ごろには、長文で絵文字や顔文字を多用する文章に対して「おばさん構文」と表現する報道もあった。以上を踏まえ、俵万智さんは「句点を打つのも、おばさん構文と聞いて…」と切り出して冒頭の句を詠んだ。
俵万智さんの投稿を見た他ユーザーからは「気持ちがホッとする。ありがとうございます」「俵さんの歌、優しいですね」「言葉のプロってすごいなって思わされる」など、称賛の声が数多く上がった。
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