支援の重点国の1つ、フィリピンの海上保安当局は、日本の支援強化に期待を示しています。
背景にあるのが、南シナ海で対立する中国の動きへの警戒感です。
フィリピンは、南シナ海の領有権をめぐって南沙諸島、英語名スプラトリー諸島にあるセカンド・トーマス礁の付近で、最近、中国とのトラブルが相次いでいます。
セカンド・トーマス礁はフィリピンが1999年に軍艦を座礁させて軍事拠点化していますが、フィリピン政府によりますと、特に去年8月以降、中国海警局の船がフィリピン側の船に放水するなど妨害しているということです。
去年12月には沿岸警備隊の巡視船などが中国海警局の船などから妨害を受け、輸送船のエンジンが損傷して航行ができなくなったとしています。
フィリピン沿岸警備隊には、2016年以降、日本から巡視船が相次いで供与されていて、おととしには大型の巡視船2隻も供与されました。
フィリピン沿岸警備隊によりますと、巡視船はこうした海域で活動しているということで、さらなる支援の強化に期待を示しています。
日本に留学し、国際法などを学んだ経験がある、フィリピン沿岸警備隊のジェイ・タリエラ報道官は「日本の支援が途絶えると、沿岸警備隊には大きな影響が出る。中国と対じするなかで、日本の支援はとても重要だ」と話していました。
からの記事と詳細 ( 政府 東南アジア4か国の海上保安当局に長期的支援の方針固める | NHK - nhk.or.jp )
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