平野早矢香さん「これは中国に対しても効果的」 香港戦に見た５３年ぶり金メダルの鍵 - au Webポータル

◆卓球　世界選手権団体戦第８日（２３日、韓国・釜山）

　女子準決勝が行われ、パリ五輪代表メンバーで臨んだ世界チームランク２位の日本は、同６位の香港を３―０で下し、５大会連続で決勝に進んだ。１番手の１５歳、張本美和（木下グループ）が相手エースの杜凱琴にゲームカウント０―２から大逆転勝ちし、早田ひな（２３）＝日本生命＝、平野美宇（２３）＝木下グループ＝がつないだ。２４日の決勝（日本時間午後８時開始）は５連覇中の中国と５３年ぶりの金メダルをかけて対戦する。

　＊　＊　＊　＊

　準決勝のポイントは張本選手でした。１番手というのは全く違う緊張感があります。相手もエースの杜凱琴選手。バックハンドで押すボールに距離を取って回転をかけて返したり、うまい戦い方をしてきていました。なかなかペースをつかめなかった中で第３ゲーム以降はミドルへの長いサーブやナックル系の短いサーブを入れ、相手を揺さぶることで展開が変わり、いい攻撃につなげられていました。試合の中での修正力はさすがでした。

　早田選手、平野選手も含めて状態が良く、冷静な判断もできています。サーブレシーブや３、４球目の早い段階で攻めの形が作れていて、これは中国に対しても効果的だと思います。中国に勝つためには、相手が少し崩れたなと感じた場面で一気にいく勢いも必要です。流れを逃さず、思い切って戦ってほしいと思います。（１２年ロンドン五輪女子団体銀メダル、ミキハウス所属・平野早矢香）

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