ギャラップが毎年5月に実施している価値観・信条に関する世論調査によると、社会問題に関して「保守」または「非常に保守」と回答した米国人は38%であるのに対し「リベラル」または「非常にリベラル」と回答した人は29%だった。
昨年は34%がリベラル、33%が保守と回答し、その差はほとんど感じられず、過去の世論調査にかなり近い結果だった。過去8年間、ギャラップは、米国人が自分は社会的にリベラルであると答える割合と、社会的に保守であると答える割合がほぼ同じであったと発表していた。
この世論調査では、中年層の米国人が社会的保守派と回答する割合が最も高く、30歳から64歳までで平均12%上昇した。
しかし、65歳以上の米国人は、社会的に保守的であると回答した人の数が1%減少し、急激な変化が見られない唯一の年齢層である。
最大の増加要因は、共和党支持者が社会的保守性を高めていることだ。2021年には60%が社会的保守と認識していたのに対し、現在では74%となった。無党派層は5%しか増加せず、民主党支持者には変化がなかった。
米国人はまた、財政的に保守的であると認識する傾向が強くなっているが、これは目新しいことではない。今年は、2020年と2022年の平均40%からわずかに上昇し、回答者の44%が「財政的に保守的である」と答え、2012年以来最も高い割合を記録した。
社会的保守性の高まりは、共和党が主導する州において、中絶の権利やトランスジェンダーの権利を制限する法案を可決される中、顕著になっている。今週、ミズーリ州も、主にトランスジェンダーの若者のためのジェンダー・アファーミング・ケアを禁止または制限した州に加わった。しかし保守主義の意味、そして共和党員であることの意味は、共和党がドナルド・トランプがリードしている候補者の中から大統領候補を見つけようとする中で、最近、浸透してきた。
ギャラップが今年より大きな差を報告したのは、オバマ大統領が再選を果たし同性婚を公に支持し最高裁がオバマケアを支持した2012年で、回答者の38%が社会的保守、28%が社会的リベラルと認識していた。
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