(写真 : モデルプレスのインタビューに応じた手島優(C)モデルプレス)
◆手島優、“号泣結婚式”振り返る「40歳にして嫁に行けました」
― 3月に結婚式を挙げてから数ヶ月が経ちましたが、結婚式を終えて、改めていかがですか?
手島:「本当に結婚式したっけ?」というくらいあっという間でした。もともと夫が結婚式をしたくない人だったので、いかに結婚式ができるように持っていくかが勝負でした(笑)。最初に夫から「結婚式とかしたいタイプ?」と聞かれた時に、「しない選択肢はないよ」と伝えたら、「ちなみに俺はやりたくないタイプなんだよね」と言われて、「あ、そうなんだ」とだけ返して、そこから1ヶ月くらい何も言わずに寝かせてみたんです。そしたら、その間にいろいろ考え直してくれたのか、「やってもいいかな」と言ってくれたので、私はすぐに「来週のお休みに、結婚式場見に行こうよ」と提案して、夫が逃げられないように1件目で決めました(笑)。
その後の準備に関しては、夫から「よくわからないから、好きにしていいよ」と言われていたので、私ひとりでウエディングプランナーさんと一緒に相談して決めました。噂だと、決めることが多くて大変と聞いていたのですが、私はそこまで大変だとは思わなかったです。というのも、夫のこともあって、誓いのキスやブーケトス、キャンドルサービスなど、注目が集まるような派手な演出を全部省いたんです。結婚式をするなんて一生に一度だと思うので、私はやりたかったのですが(笑)、いろいろ省いたおかげでスムーズに進みました。
― 誓いのキスもしなかったんですね。
手島:牧師さんが誓いの言葉を読み上げてくださって、「誓います」と言って、見つめ合って手を重ねるという演出はあったのですが、キスはしませんでした。正直、向かい合った時に「チューしたろかな?」と思ったりしたのですが、夫から「キスは人前でするものじゃない」と言われていたし、私の両親もキスを見せられたらビックリすると思ったので、しませんでした(笑)。
― (笑)。少人数制での結婚式とのことでしたが、ご両親やご友人の方からは結婚式についてどんな感想がありましたか?
手島:普段はあまり泣かない友人が多いのですが、まずチャペルでドアが開いた瞬間からみんな号泣してくれていて、「今まで結婚式で泣いたことなかったのに泣いちゃった」と言ってくれたりして、私もあんなに号泣している結婚式を見たことがなかったのですごく嬉しかったです。心からお祝いしてくれる人たちが集まってくれて、少人数でやった意味がありました。結婚式って、参列した女の子たちが少なからず嫉妬することもあると思うのですが、そういう雰囲気が一切なく、感動してくれていました。
両親もすごく泣いてくれて、父は私が小さい頃から「美紗子(手島の本名)の結婚式はバスタオルを持っていかなきゃダメだな!」と言っていて、「そんなに泣かないでしょ」と返していたのですが、バスタオルじゃ足りないくらい嗚咽するほど泣いていて、私もそれを見てもらい泣きしました。父が泣いている姿をほとんど見たことがなかったので、「父親って泣くんだ」とビックリしました。娘を嫁に出すということで複雑な思いもあったと思うのですが、この間も電話したら、「今思い返しても良い式だった」と言ってくれて、結婚式をしてよかったなと。「40歳にして嫁に行けました」という姿を見てもらえてよかったです。
― 素敵ですね。手島さんは、ウエディングドレスをお仕事で着ると婚期が遅れるというジンクスを信じて断っていたようですが、ウエディングドレスに対しての思いはやはり強かったのでしょうか?
手島:お仕事でカクテルドレスを着たり、グラビアでウエディングドレス風の過激な衣装を着たりすることはあったのですが(笑)、昔からそういう噂を耳にしていたので、本当のウエディングドレスを着るお仕事は生意気なことに断っていました。でも結局婚期が遅れたので、「ウエディングドレスを着なくても婚期は遅れる」ということを私が証明しました(笑)。
私はもともとメルヘンなものが好きなので、カラードレスはピンクにして、ウエディングドレスを選ぶ時もプリンセスライン一択で選びました。ウエディングプランナーさんやドレスのスタッフさんは、一応年齢のことも考慮して、「マーメイドラインを選ばれる方も多いですよ」とふんわりアドバイスをしてくださったのですが、結婚式は一生に一度だと思うので、周りに引かれようが私が着たいものを着るんだ、と年齢にとらわれないウエディングドレスを選びました。
カラードレスはピンク以外にも黄色、紫、水色、あとは黒や赤の候補もありました。「手島優」のイメージだとやっぱりどうしても派手な色になってしまって、ウエディングドレスとのギャップでそれもちょっと面白いかなと思ったのですが、私は「手島優」として式を挙げるのではなく、「手島美紗子」として式を挙げるわけで、テレビカメラが入るわけでもないので、自分が後悔しないドレスを選ぼうと決めました。
― 手島さんのウエディングドレス姿を見て、旦那さんはどういう反応でしたか?
手島:式の当日までどんなドレスを着るのかを内緒にしていたのですが、「綺麗だね」と褒めちぎってくれました(笑)。夫はシャイなのですが、もともと10年間私のファンだったのもあって、ちゃんと言葉にしてくれたので嬉しかったです。
― ウエディングドレスを着るにあたって、ボディメイクやダイエットなど気をつけたことはありますか?
手島:体は普段から気をつけているのですが、背中を見せるので、スキンケアは一番意識していました。ピーリングに行ったり、脱毛に行ったり、ボディソープを変えたりしたので、当日は自分的に史上最強に綺麗だったと思います。でも、全体的には良かったのですが、タンパク質を摂ろうと思って、お肉を結構食べていたせいか、当日に限っていつもはできない鼻の下に吹出物ができたんです…(笑)。朝起きたらできていて、「マジか」と思って、どうにか分厚いコンシーラーで消したのですが、どこか完璧ではないところがやっぱり自分らしいなと思いました(笑)。
◆手島優、年下夫との出会い「この人と付き合うかも」初対面で直感
― 旦那さんについて改めてお聞きしたいのですが、手島さんの10年来のファンだったということで、出会いから結婚に至るまでを教えてください。
手島:出会いのきっかけは、もともと私の友人が夫と仕事関係の知り合いで、その友人のインスタに私が写っているのを見た夫が「手島優さんとお友達なんですか?好きなので紹介してください」と言ったことが始まりです。でもそれは10年前くらいの話で、当時私はグラビアアイドルとしてバリバリ活動していた時期だったので、どうせミーハーだろうなと思って断っていたんです。
私もその後は別の方とお付き合いしていたので、彼の存在自体をすっかり忘れていたのですが、コロナ禍になってから全然出会いがないまま40歳手前になって、そろそろちゃんとした恋愛をしないとやばいと感じた頃に、10年経ってもまだ私のことを好きだと言ってくれていると聞いて、その誠実さに心を動かされて、会ってみようと思い、友人を交えて食事をしました。
夫はパソコンとしか向き合わない人生を送っているような仕事人間で、本当に女っ気がない素朴な人だと聞いていて、「女っ気がない男の人なんてこの世にいないわ!」と思っていたのですが(笑)、初めて会った時に私を見て震えてくれて、すごくピュアで「そんな人がこの世にいるんだ」「原石がいた!」と感動して、「この人と付き合うかも」と直感で思いました。
それで私から連絡先を聞いて、2人でご飯に行ったら、「手島優の良さ」をプレゼンしてくれたんです(笑)。夫は、グラビアではなくバラエティを見て私の顔が可愛いと思って好きになってくれたらしく、中身も全部好きだと言ってくれました。私の胸が大きいくらいの認識はあったと思うのですが、もともとグラビアには興味がない人で、しかも私の顔が好きだと言ってくれるなんて、そんなことは今までになかったので嬉しかったです。本当に素朴な人なので、この人が浮気をするなら、この世の男性は全員浮気をするだろうなというくらいの信用性で、それが結婚の決め手になりました。
― その前にお付き合いをされていた方とは結婚に至らず、10年経ってから今の旦那さんと出会うなんてまさに運命のような感じがします。
手島:私はそれまで心身的に穏やかではない人と付き合うことが多かったというか、弱い人を支えるようなタイプだったので、結婚相手ではないなと思っていたんです。当時は私もそこまで結婚願望がなく、一生独身でもいいかなと思っていたくらいだったので、ズルズルと付き合っていました。だいたい5年くらいは付き合うことが多かったのですが、夫とは1年半付き合ってから結婚したので、今までで一番交際期間が短かったです。タイミングってこういうことなんだなと思いましたし、大事なのは年数じゃないんだなと身にしみて感じました。
◆手島優、新婚生活を語る 喧嘩の原因は…「私より好き度は高くいてほしい」
― 結婚してから半年ほど経ちましたが、心境の変化などはありますか?
手島:前から同棲はしていたので、生活が思いっきり変わったということはないのですが、結婚してからすごく喧嘩するようになりました(笑)。原因はすごく小さいことなのですが、何を言ったらダメとか、女の人の気持ちがわかっていないので、言われたくないことを言われて私が怒るんです。
マッサージ機をプレゼントした時に、「ありがとう」と言って、一応その場ですぐに開けて使ってくれたのですが、「いいんだけど、手が疲れるよね」とよくわからないクレームを言われたんです。普通に「ありがとう」だけでいいと思ったので、「一言余計なんだけど」って言ったんですよね(笑)。私は今まで異性に対して自分から意見を言うことはなかったのですが、夫は初めて言いたいことが言える相手なので清々しい気持ちもあります(笑)。
― (笑)。かかあ天下という感じですか?
手島:そうだと思います。夫が全部折れて、飲み込んでくれるので、私も助かります。女の人はそのほうがいいなと思いました。私は今まで直接意見を言わずに溜め込んで、友人にぶちまけて、浴びるようにお酒を飲んで、結果的に体を壊していたので、逃げずにしっかり向き合って、話し合いを設けてくれる夫には感謝しています。
― お互いに言いたいことは言い合える関係性なんですね。
手島:はい。ちゃんと受け入れてくれて、その都度仲直りもできています。最近の一番の喧嘩は、夫が私のことをすごく好きだと言ってくれて結婚したのに、仕事が忙しいと構ってくれなくなったことです(笑)。「仕事と私、どっちが大事なの?」とまでは言わないですが、言いかけるくらいの気持ちではいます。あまりに放って置かれると、「私のこと好きじゃなかったの?聞いていた話と違う」と言ってしまうのですが、「俺は何も変わってないよ」と返されるので、喧嘩になります。本当にしょうもない内容なので、新婚ならではの喧嘩です(笑)。
― (笑)。確かに、結婚した途端に構ってくれなくなると寂しいですよね。
手島:今は絶対私の方が、好き度が勝っていて、それが悔しいので「私より好き度は高くいてほしい」と言っています(笑)。記念日はちゃんとお祝いしてくれるのですが、サプライズができない人なので、「こういうところでご飯が食べたい」「こういうものが欲しい」など、今教え込んで育てているところです。女心はわからなくてもいいから、せめて”美紗子心”だけはわかってほしいです(笑)。でも飲み込みは早いので、今後の伸びしろに期待します!
◆妊娠発表の手島優、理想の家族像語る
― 妊娠を発表された手島さんですが、理想の家族像をお聞かせください。
手島:私の両親からは「今まで仕事を振り切ってやってきたから、次はプライベートを大事にしなさい」と言われているのですが、私は家庭に落ち着かずに、一生仕事をしていきたいと思っています。私自身、本当に平凡な家庭で育ってきたので、キラキラした人生じゃなくていいから、結婚式で周りが涙を流してくれるような子に育てたいです。
子供を持つ周りの友人を見ていると、母性がすごいし物事に対する意識が全然違うんです。私は中身が子供なので、自分が子供を産んだ時に、子供が親にしてくれる、成長させてくれる、という経験ができることを楽しみにしています。そして、その経験を私自身が発信することで、「あんなに幸がなかった手島優でも生きていけるんだ」と勇気を与えるような存在になれたらいいなと思っています。
★インタビュー後編も公開中!
(modelpress編集部)
◆手島優(てじま・ゆう)プロフィール
1982年8月27日生まれ、栃木県出身。タレント、グラビアアイドル。幼い頃から芸能界に憧れ活動を開始。2008年、「日テレジェニック2008」に選ばれ、北京オリンピックのサポーターガールを務めるなど、様々な雑誌で活躍するほか、テレビ朝日系「ロンドンハーツ」をはじめ多くのバラエティ番組に出演。2022年11月に一般男性と結婚。2023年5月に第1子妊娠を発表した。
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