Saturday, June 17, 2023

多様なふうふにエールを ゼクシィ編集長が語る結婚式の価値朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

 創刊30周年を迎える結婚情報誌「ゼクシィ」(リクルート社)では、同性カップルのウェディングの事例を紹介するなど、多様なカップルの「結婚」を後押ししてきました。同性どうしの結婚をめざす人たちによる「同性婚訴訟」で出そろった全国5地裁の判決では、多くで国への変化を求める結果となりました。同誌統括編集長の森奈織子さん(39)に、多様な「ふうふ」の結婚について聞きました。

 ――同性どうしの結婚を認めていない民法の規範は違憲だとする一連の訴訟で、最近出そろった地裁判決は「違憲」が2件、「違憲状態」が2件。「合憲」は1件でした。

 同性どうしであっても、夫婦別姓を望まれるなどそのほかの事情がある方であっても、誰かが誰かと生きていくことは誰にとっても平等で、すてきなことです。精いっぱい応援していきたいというのは、10年前から変わりません。

 誰かと家族になりたい、自分の味方でいてくれるパートナーがほしい。結婚を選ぶ人たちの声から感じる思いです。

誌面で紹介「勇気をもらった」

 ――10年前とは、LGBTQのカップルを誌面に取り上げるようになった時期ですね。

 2012年ごろから「ゼクシィ」のムック本で、同性カップルのウェディング事例を紹介するようになりました。同性カップルの結婚式が話題になり始めた時期で、「誰かと生きていくと決めたすべての人を応援しよう」と編集部で話し合い、さまざまなカップルの中の一組として紹介しました。

 特別な例としてではなく、こだわりのウェディングの事例の一つとして、同性カップルもいらっしゃいます。掲載後、「勇気をもらった」など当事者の方から何件も反響があったそうです。その後も、LGBTQの方たちの姿を伝えています。

 ――最近取り組んでいることは?

付録に込めた思い

 5月発売号では初めて、全てのカップルに向けた「ふうふのきほん宣誓書」をとじ込み付録としてつけました。夫、妻という欄をなくし、2人の誓いを自由に記入できます。当事者のカップルの思いをくみ、「ふうふ」としました。自治体に提出できるような公的なものではありませんが、LGBTQの方だけでなく、事実婚の方にも活用していただければと思っています。

 ――多様性を肯定するメッセージを積極的に打ち出すのはなぜですか。

 結婚式の根源的な価値は、祝…

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