また、同じ日の夜、マシューの両親が海辺のテラスで開いたリハーサルディナーでの装いには、ヴィンテージのシャネルのセットアップを選んだ。
ヴィンテージを着たいと考えていたグレースは、ロサンゼルスのヴィンテージショップで1999年春夏オートクチュールコレクションのドレスを見つけた。そして1994年に発表されたヴィンテージのシャネルのミニバッグを合わせることにしたのだそう。
ディナータイムには、4人の親しい友人や家族が乾杯の音頭をとり、披露宴は大爆笑と涙に包まれた。「マシューも私もレゲエ音楽が大好きなので、この週末はレゲエにスポットを当てることが重要でした」とグレース。
グレースは、結婚式当日のルックとして、シャネルのデザインチームと協力して、ブランドの輝かしい歴史を反映したカスタムドレスを作った。「この経験を通じて、私の中にファッションに対するより深い理解が生まれました。参考にしたのは1992年のシャネルのショーで、クラウディア・シファーが着用したカール・ラガーフェルドデザインのブライダルルックです。カールの真髄を感じるものを着たいと思い、パリのアトリエを初めて訪れたときに、アーカイブからオリジナルのブライダルルックを実際に着てみることができたのです。実はクラウディアは私の名付け親と結婚しており、親友でもあります。ファッションの妖精のような存在です」
グレースは語る。「長兄と母が数年以内に亡くなったので、この結婚式の週末を通してできるだけ多くの方法で彼らに敬意を表したかったのです。シャネルは、私のヴェールに手刺繍の美しい蝶を2つ付けてくれました。それぞれの蝶には、私のサムシングブルーであるブルーのイニシャルが縫い込まれています。この蝶は、私がヴァージンロードを歩くときに私の後ろに浮かび、この魔法のような瞬間はまるで兄と母へのオマージュのようでした」
結婚式当日の朝、花嫁の目を覚ましたのは美しい青空。「ジャマイカは予測不可能な天候で知られていますが、結婚式当日は太陽に恵まれ、週末の3日間の天気はずっと完璧でした!」とグレース。その後2人の親友を連れてビーチまで走り、海に飛び込んだのだそう。
大自然の中で迎える祝福のとき
グレースとマシューは、近くの海岸で太陽がゆっくりと水平線の下に沈む中、誓いの言葉を交わした。「この瞬間ほど、私の人生で平和を感じたことはありません」と、グレース。「この瞬間は避けられないほろ苦さでしたが、私は完全に、完全に感謝の気持ちで溢れていました。そのとき、私は最も親しい友人や家族に囲まれ、最も崇高な環境の中で、愛する人と結婚していたのですから」
ディナーには、地元の新鮮なロブスター、ステーキ、グリル野菜、ジャマイカの伝統的なソースやサイドメニューが振舞われたが、2人にとっては、ダンスが最優先だったのだそう。 「マシューと私はダンスフロアから気軽に離れ、シャンパンを飲みながら2人でケーキカットしました」とグレース。
パーティーにはDJのマーク・ロンソンも登場。ヒップホップ、レゲエ、ファンク、ソウル、ディスコを2時間にわたってメドレーで演奏した。すべてがお開きになったのは翌朝。「最後に、マシューと私は午前7時にビーチを歩き、手をつないで、私たちが共有した愛と魔法に畏敬の念を抱きながら、至福の時を過ごしたんです」
From: VOGUE.com Text: Alexandra Macon Adaptation: Mayumi Nakamura
からの記事と詳細 ( お手本はクラウディア・シファー!シャネルのオートクチュールのウエディングドレスを着た花嫁 - VOGUE JAPAN )
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