南アフリカ・ヨハネスブルグ在住のカメラマンは、ある顧客からメッセージを受け取った。それは4年前に結婚式でウェディングフォトを撮影した当時の新婦だったが、彼女は離婚したため写真は不要だからと返金を求めたのだ。あり得ない要求についての会話がSNSで話題となっている。南アフリカのニュースメディア『The South African』などが伝えた。
写真家のランス・ロメオさん(Lance Romeo)は現地時間4月11日、4年前にウェディングフォトの依頼を受けた女性との会話をスクリーンショットにして自身のSNSに公開した。メッセージアプリ「WhatsApp」でのやりとりだったが、女性は「私は離婚して、私も前の夫も結婚式の写真がいらなくなりました。あなたは素晴らしい仕事をしてくれましたが、私たちは離婚したので、写真は無駄になりました。もう必要ないので、支払った撮影料を返金してください」と主張している。ランスさんは冗談だと思ったが、女性はどうやら本気らしい。ランスさんは「撮影し、その写真を届けた時点でサービスが成立しているため、返金することはできません」と真っ当な返信をしたが、女性は「返金できないことは契約書に書いておくべき。記載がないのだから、私は返金を要求する権利がある。私の弁護士から連絡がいくでしょう」と諦めず、やりとりはヒートアップした。
このスクリーンショットには、ユーザーから「なぜ離婚することになったのか分かる」といったコメントが寄せられた。
ランスさんはのちに自身のSNSで、4年前に仕事を受けた時のことを振り返っている。
返金を要求した女性は、あるクライアントの友人を介して紹介されたそうだ。ウェディングフォトの撮影料として1万5000ランド(約11万2000円)の見積もりを1万2000ランド(約8万9000円)に値下げされたが、ランスさんは引き受けた。そしてウェディング当日、新郎が新婦ではなくブライズメイドの手を強く握っている場面をたまたま目撃し、写真を撮ったランスさんだったが、それに気づいた新郎からその写真を削除するように言われたという。それ以外は特に問題なく、ウェディングの写真を届けて仕事を終えた。
4年後にその女性から「私のことを覚えていますか」というメッセージを受け取ったランスさんは、新たに仕事の依頼が来たと思い意気込んだが、内容は過去に経験したことのないほどの呆れた返金騒動だったわけだ。
ランスさんの今回の投稿は反響が大きく、多くのメディアから問い合わせがあったそうだ。そのうちの一つ、ケープタウンのラジオ局『Kfm』のインタビューに応じたランスさんは、女性の弁護士から電話があったことを明かした。弁護士は訴えることはないと伝え、今回の騒動について笑っていたとのことだ。ただし女性からは「名前を出したら名誉毀損で訴える」と脅されたそうだ。
そして現地時間4月14日、ランスさんは女性の元夫からのメッセージがあったことをSNSで報告している。元夫は今回の件をSNSで知ったそうで、「なんで離婚することになったのか、分かってもらえますよね」とコメントし、「彼女に代わって謝ります。厚かましいですよね」と彼女の暴走を謝罪した。
なお現在、ランスさんの契約書には「返金しない」という内容が記載されているそうだ。
画像は『Lance Romeo 2023年4月13日付Facebook「People have been asking for me to do a video and talk about what happened.」』『LanceRomeoPhotography 2023年4月12日付Twitter「I swear my life is a movie」、2023年4月15日付Twitter「UPDATE: we got the Husband.」』のスクリーンショット(TechinsightJapan編集部 FLYNN)
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