「嫌いな人なんていない」という人はおそらく一人もいないでしょう。嫌いな人を作りたくないとは思っていても、性格が合わなかったり、ある出来事がきっかけで苦手意識を持ってしまい、そこから嫌いにつながってしまうこともあります。
嫌いな人とはできる限り関わることなく生活できればいいのですが、仕事や共通の知人を介してなど、どうしても避けては通れない場面も出てきます。
関わる場合も「気にしないように」とは思っていても、無意識のうちに目で追っていたり、SNSをチェックしてしまったりしてしまう人も多いのでは。
今回は嫌いな人に無関心になれる方法と、その方法を試したけれどそれでも気になって仕方ないという方に向けての対処法をご紹介していきます。
嫌いなのに気になってしまうのはなぜ?
まずはなぜ嫌いなのに気になってしまうのかを解説していきます。
“嫌い”は感情の1つです。その嫌いという感情が芽生える原因は、自分を傷つける可能性があると自己防衛が働いていているからです。危害を加えられないようにその嫌いな人から目が離れない状態になってしまっているのです。
嫌いな理由は、自分と似たような部分があり、その部分が相手よりも劣っていると無意識に劣等感を与えられている場合もあれば、自分の価値観と異なるがゆえに自分の価値観が否定されるかもしれないと危機感がある場合などさまざまです。
どちらにせよ、相手の言動から自分を守るために嫌いな相手を意識している状態なのです。
嫌いな人に無関心になる方法3選
嫌いな人を意識してしまう原因がわかったところで、それを無関心に持って行く方法をお伝えします。
1.嫌いな人の悪口を言葉にしない
言葉は発することで何度も脳に記憶されていきます。少し前に、自分が望むことに対してポジティブな発言を繰り返す「引き寄せの法則」が流行ったのを覚えている人もいるのではないでしょうか。
そのポジティブな発言同様に、ネガティブな発言も脳に記憶されていき、意識的に嫌いという感情が刻まれていきます。
また、悪口を口にしている間はずっとその嫌いな人を意識してしまっていることにもなり、無意識とは程遠い状況を自分で作ってしまっているのです。
人は嫌いだと相手を意識すればするほど、無意識のうちに相手にもその嫌いという感情が言葉だけでなく、目線や仕草などで伝わってしまいます。つまり、相手の悪口を脳に刷り込んでいくほどに、相手からもマイナスの感情を向けられてしまう可能性が高まるのです。
意識しないためには、まず相手の悪口を言葉にすることを止めてみましょう。
2.相手を変えることは無理だと認識する
あなたは嫌いな相手に対して、「この嫌いな部分を直してくれたら……」と思ってはいないでしょうか。嫌いな人に無関心になれないのは、心のどこかで相手が変わってくれることを期待している表れでもあります。
しかし残念ながら、相手を変えることはできません。嫌いな相手に期待するなんて、時間のムダなのです。
あなたが嫌いと思っている部分はあなたの価値観から見た嫌いであり、そのことを相手からの価値観に当てはめると普通のこと、つまり変える必要がないことである可能性もあります。例えば、相手の大きな声がうるさいとあなた自身は思っていたとしても、他の人から見たら「ハキハキとしゃべる人」とプラスに捉えられている場合もあるということです。
大切なのは、「価値観は人それぞれ違う」という事実を知っておくこと。嫌いな人は、価値観の違う人なだけです。そもそも直せないものだと割り切ることで心がグッと楽になります。
3. 嫌いな人がいることを認める
嫌いな人に対して、好きな部分を探してみようとしたり、仲良くなろうと頑張ってしまう人もいるでしょう。でも、その無理はストレスにしかなりません。
嫌いな人と仲良くしようとする心理には、人を嫌ってしまうことを悪いことだとあなた自身が認識しているからです。
冒頭で触れたように、「嫌いな人なんていない」という人はほぼいません。嫌いという気持ちは自然な感情であり、誰にでもあるものです。誰かのことを好きになることと同じくらい自然な感情なのです。
無理やり好きになろうとしても、かえって嫌いな人のことを考える時間が増えるだけ。嫌いという感情を持つ自分を認めてあげるだけで嫌いな人に支配される時間を減らすことができます。
それでも気になってしまうという人の対処法
上記の方法を試したものの、それでもどうしても気になってしまう……。そんな方に向けての対処法を最後にご紹介します。
対処法1.嫌いな人のことを考える時間を決める
嫌いな人のことで日中、頭がいっぱいになってしまうという人は、あらかじめ相手のことを考えておく時間を決めることをおすすめします。
時間は「〇時からの10分だけ」などと決めてしまいます。そうすることで、もしその時間外に考えてしまいそうになっても、「〇時から考えるから今は忘れよう」と切り替えることができるようになっていきます。
これは嫌いな人のこと以外にも、不安なことなどを考える場合にも有効は方法です。
対処法2.相手のどこが嫌いなのか一度考える時間を持ってみる
「なんとなく、あの人と合わない」など、漠然とした嫌いという感情がある人におすすめなのがこの対処法です。
人間は、漠然としたものの正体が分からないと、それが例えその人の一部分にすぎない場合も、その人の全てが嫌いと認識してしまうことがあります。
相手の具体的な嫌いな部分がぼんやりしている人は、一度その人の嫌いなポイントを考えてみてください。例えば、職場のチーム内で横柄な態度が嫌いだった場合、あなたと2人きりのときはどうだったか、職場の飲み会ではどのような態度だったか、などです。
この場合、相手の好きなポイントを探す必要はありません。何とも思わない部分を探すのです。そうすることで、相手のことを意識するポイントを減らしていくことができます。
文・構成/藤野綾子
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