Tuesday, April 18, 2023

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【開幕】「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」 新しい世界に出会える充実のラインナップ 森美術館で9月24日まで

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森美術館(東京・六本木)ではじまった開館20周年記念展の「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」。開幕前日に行われた内覧会で取材しました。学校で習う教科を現代アートの入り口に、これまで知らなかった世界に出会ってみよう、という意欲的な試み。確かにワクワクの連続です!

森美術館開館20周年記念展
ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会
会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
会期:2023年4月19日(水)- 9月24日(日)
※会期中無休
開館時間:10:00-22:00
(火曜日のみ17:00まで)※ただし5月2日(火)、8月15日(水)は22:00まで
※入館は閉館時間の30分前まで
入館料:平日 一般2000円、学生1400円、子供800円、シニア1700円(当日窓口)
土・日・休日 一般2200円、学生1500円、子供900円、シニア1900円(当日窓口)など
主催:森美術館
企画:片岡真実(森美術館館長)、熊倉晴子(森美術館アシスタント・キュレーター)、ほか
同美術館公式サイト(https://www.mori.art.museum/jp/

「社会」の『怪物のおなかの中』(2015-2023)は印象的。ソウル生まれのク・ミンジャ(1977~)の作品。自身が食べたり飲んだりした痕跡をひたすら記録したスライドショー。まさに現代社会そのもの。40分近く様々な残骸?が登場しますが、見飽きることがありません。我が暮らしも思わず振り返ります。

「総合」には世界が注目の才能、ヤン・へギュの大型作品が登場。今展のための新作です。多義的で視覚的にも楽しく、こちらも必見でしょう。

この時代状況だけに戦争をモチーフにした作品は響きます。藤井光の『帝国の教育制度』(2016)は米軍が戦中に制作した日本の教育システムの紹介映像と、現代の韓国で行ったワークショップの記録を対比させたもの。かつて日本を覆った軍国主義の不気味さがじわじわ伝わってきます。

このほかにもジョセフ・コスースやヨーゼフ・ボイス、ヤコブ・キルケゴール、杉本博司、森村泰昌、アイ・ウェイウェイら重要アーティストの作品がずらり。半数以上が森美術館のコレクションといい、同館の底力も感じさせました。

杉本博司の作品展示
ヤコブ・キルケゴール『永遠の雲』2023年
森村泰昌『モデルヌ・オランピア2018』2017‐18(右)、森村泰昌『肖像(双子)』1989(左)
アイ・ウェイウェイ『漢時代の壷を落とす』1995/2009

森美術館開館20周年記念展「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」は9月24日(日)まで。長尺の映像など見応えのある作品が多く、時間に余裕を持ってじっくり鑑賞するのがオススメです。概要はプレビュー記事をご覧ください。(美術展ナビ編集班 岡部匡志)

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