Monday, October 3, 2022

御所市 加重収賄事件 工事入札情報が公表前に漏えいか|NHK 奈良県のニュース - nhk.or.jp

御所市が発注した火葬場の建設工事をめぐって、市議会議員らが便宜を図った見返りに建設会社側から現金7500万円の賄賂を受け取っていた疑いで逮捕された事件で、工事の入札の情報が公表前に建設会社側に漏えいしていたとみられることが関係者への取材でわかりました。
大阪地検特捜部は入札のいきさつを詳しく調べています。

御所市の市議会議員、小松久展容疑者(70)らは、市が発注した火葬場の工事をめぐって、業者の間で市内の建設会社などのグループが受注する合意があることを知りながら、議会で契約を結ぶ議案に賛成し、見返りに建設会社側から現金7500万円の賄賂を受け取ったとして、加重収賄の疑いで大阪地検特捜部に逮捕されました。
この事件で、工事の参加資格に関する情報が、市の公表前に、受注した建設業者側に漏えいしていたとみられることが関係者への取材でわかりました。
また、市によりますと、建設会社の条件については、公表前の段階では、県外の大手ゼネコンも参加できるようになっていましたが、小松議員から当時の市の担当者に対して、地元企業が参入しやすいように、参加資格を考え直すよう促されたことがあったとということです。
その後、公表された参加資格は、県外の業者には参加できない市内の企業を優先した形に変更されていました。
特捜部は、参加資格の変更のいきさつなどについて、詳しく調べています。

【御所市長“法的措置も”】
御所市の東川裕市長によりますと、工事の発注業務を請け負っているコンサルタント会社側に情報の漏えいがなかったか、問い合わせをしているということです。
いまのところ、会社側から明確な返答はないとしています。
東川市長は「もし、情報を漏えいしていれば契約で禁止されているので、明らかな契約違反だ。弁護士とも相談して法的措置も考えたい」と述べました。
また、東川市長は、大阪地検特捜部に逮捕された市議会議員の小松久展容疑者(70)から当時の市の担当者に対して、地元企業が工事に参入しやすいように、参加資格を考え直すよう促されたことがあったと認めました。
そのうえで、「小松議員からの働きかけが漏えいされた情報に基づいてのものだったかは確認できていない」と述べました。
一方で、「こうした土壌を容認していた責任は私にある。議会とも連携しながら入札のルールなどを改革し、信頼の回復のために頑張っていきたい」と話していました。

【市議会議長“法令順守の徹底求める”】
御所市の市議会議員、小松久展容疑者(70)が逮捕された事件で、工事の入札情報が漏えいしていたとみられることについて、市議会の杉本延博議長はNHKの取材に対し、「情報漏えいがあったとすれば、非常に驚きだ。議会としても法令順守の徹底を厳しく求めていきます」と話しています。
また、小松議員の今後の処遇については、「万が一、起訴された場合は辞職勧告も含め検討していく」としています。

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