[サンパウロ 31日 ロイター] - ブラジル大統領選決選投票で勝利した左派ルラ元大統領と選挙で手を組んだマリナ・シルバ元環境相は31日、ロイターに対し、11月6日にエジプトで始まる国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)にルラ氏が代表団を送ることで、気候変動問題についてブラジルが世界的な指導力を新たに発揮するメッセージを打ち出す意向だと語った。
ルラ氏の大統領就任は来年1月1日になるため、代表団は非公式の形になるという。
ルラ氏の上級政策アドバイザーは31日、記者団に対し、日程的に可能ならルラ氏自身が代表団に加わる可能性さえあると語った。
ルラ氏は集まった支持者らに対するサンパウロでの勝利演説で、アマゾンの熱帯雨林破壊急増につながってきた違法な伐採や鉱業採掘、土地収奪を取り締まると約束。「ブラジルは気候変動の危機に対する闘いで指導的な立場に立つ用意がある」と言明した。
ルラ氏勝利に対しては海外首脳だけでなく、ESG(環境と社会と統治)を重視する投資家や環境保護団体から歓迎する声が相次いでいる。ノルウェーのアイデ気候変動・環境相は31日、ボルソナロ政権下で2019年にノルウェーが停止していたアマゾン基金の再開を協議する準備があると語った。
シルバ氏によると、ルラ氏は新政権でブラジルの二酸化炭素排出量削減目標を積極化する協議に入るほか、メタン排出量削減目標を発表する可能性も高い。ルラ氏側近は9月にロイターに対し、政権を奪取できれば来年早々にもアマゾン川流域諸国と先進国の熱帯雨林保全サミットを開催する計画だと話していた。
からの記事と詳細 ( ルラ氏、COP27に代表団派遣か 勝利演説でアマゾン保全言明 - ロイター (Reuters Japan) )
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