私はここ数十年間、結婚をしたことがないので、結婚式関連のリアルな事情は肌感としてイマイチよく掴めていないのだが、『株式会社リクルート』が実施した「結婚トレンド調査2021」によると、披露宴・ウェディングパーティの招待客の平均人数は42.8人という数字だった……ってなことを、「LIFE & MONEY」をキャッチコピーとするネットメディア『LIMO(リーモ)』が報じていた。
この「約42.8人」は、前年の調査からじつに23.5人も減少しており、
コロナ禍がひとつの契機になったことは間違いないが、それ以前から若者の結婚に対する意識や価値観が変わってきている。
派手さより親密さを重視するカップルも多く、招待客は少なくてもいいと考えることも。特にコロナ禍においては、招待することにも気が引けるため、ますますその風潮は高まる傾向にある
……と、リクルートは分析している。ちなみに、現在「これから結婚式を挙げる予定のカップルが検討している招待客数」で、もっとも多いのは<30〜39人>の枠だったという。
同記事には「親世代の中には、結婚式は派手なほうがいいから招待客数30〜40人だと物足りない…と考える人もいる」なんてことも書いてあったが、(私には息子や娘こそいないものの)れっきとした「親世代」であるゴメスとしては、この
「披露宴・ウェディングパーティの招待客がこじんまり化しつつあるトレント」
……は「物足りない」どころか、とてもいいことだと考える。だって、両親やきょうだいを含めて夫側妻側が各々約20人程度招待するってことでしょ? 滅多に顔を合わせない親戚筋とか、さして良好な関係でもない上司とかを “きちんと” リストから省(はぶ)けば、かなり妥当な数字なのではなかろうか。
私もかつて30年ほど前に、一度だけ結婚披露パーティってヤツを開催したことがあって、そのときは総勢70人前後を招待したのだけれど、肉親以外で今でもまだ交流があるのは一人だけ──ドラムの師匠くらいで、「Facebookあたりでどうにか繋がっている人」を含めても、せいぜい3〜4人ってところである。
私は結婚とほぼ同時に当時勤めていた会社(=某画材屋)を辞めてしまったから、招待した何人かの元上司や同僚がなにをやっているのかもさっぱりわからないし、プライベートの友人だって、その後の紆余曲折からほとんど縁が切れてしまっている。顔だけはかろうじてぼんやり記憶に残っているが、名前すら忘れてしまった人もけっこういる。
つくづく思う。「結婚」という人生の重要な節目を披露するために召喚をかけたあの集まりはなんだったのだろう? たまたまその時期にそこそこ近い距離に居た人たちを寄せ集めただけではないのか……と。
昨日、citrusに「友だちが少ないことは決して悪いことではない」みたいな内容のコラムを寄稿したばかりだが、結婚式の招待客に頭を悩ませる際には……月並みだけれど、「本当に招待したい人」という発想で……すなわち「今後何十年先も損得抜きで付き合えそうな人」をもっと慎重にイメージしながら、厳選すべきなのではなかろうか。
最後に、昨日のコラムで抜粋させていただいた「さっしー」こと指原莉乃の名言を、再記しておこう。
大事な人が明確なのってシンプルに生きやすいと思うんですよ。例えば結婚式をするってなった時、 “あの人を呼んだらこの人も呼ばなきゃ…” とか悩まなくていいわけだし。すごく気が楽ですよね。
からの記事と詳細 ( 昨今の結婚式の「こじんまり化」は良いトレンド? それとも悪いトレンド? - citrus(シトラス) )
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