Saturday, October 8, 2022

暮らしにマッチする「現代の仏壇」提案 従来品とはひと味違う壁掛け・飾り棚15~50万円 注文住宅企業と職人コラボ | 鹿児島のニュース - 南日本新聞

川辺仏壇の技術を生かし、現代のインテリアに合わせた「ブッダンファニチャー」=7日、鹿児島市中山1丁目

川辺仏壇の技術を生かし、現代のインテリアに合わせた「ブッダンファニチャー」=7日、鹿児島市中山1丁目

 国指定伝統的工芸品の川辺仏壇の技術を生かした新しい仏壇の発表会が7日、鹿児島市であった。注文住宅のベガハウスグループ(鹿児島市)と、川辺仏壇の職人集団「To」が県の支援を受けて開発。現代的な祈りの空間を提案する。

 「ブッダンファニチャー」と銘打ち、仏壇と壁飾りを制作した。彫金、木地、漆など川辺仏壇を支える職人技を詰め込んでいるが、従来のきらびやかな製品とはひと味違うデザイン。

 仏壇は壁掛け(高さ85センチ、幅9センチ)と飾り棚(高さ48センチ、幅66センチ)の2種。透明感のある生漆で美しい木目を際立たせ、一部に彫金や金箔(きんぱく)でアクセントをつけた。価格は15万~50万円程度。円形の銅板に細かい槌目(つちめ)をつけた壁飾りは10万円程度を想定する。

 木地担当の橋口奨さん(28)、塗り担当の瀧山貴文さん(30)は「木目を美しく見せるには、通常より丁寧な仕上げが必要。手間はかかったが、いい経験になった」。デザインしたベガハウスの建築士、谷征紀さん(37)は「職人の誇りとなる製品にしたかった。暮らしにマッチする物を作れば、手に取ってもらえるはず」と話した。おりんなど仏具の開発も進めるという。

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