[ニューヨーク 9日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルがユーロと円に対して上昇した。連邦準備理事会(FRB)が利下げに着手するタイミングを見極めようと、11日に発表される12月の消費者物価指数(CPI)が注目されている。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは下落したものの、米証券取引委員会(SEC)がビットコインの現物上場投資信託(ETF)を近く承認するとの観測から、2022年4月以来の高値付近にとどまっている。 もっと見る
終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.26%高の102.57。
ドル指数は昨年12月、FRBの早期利下げ観測の高まりを背景に5カ月ぶり安値を更新。年明け以降は、売りは行き過ぎていたとの見方からやや戻しているが、当面はFRBの金融政策を巡る思惑がドル相場の動意になるとみられている。
CIBCキャピタル・マーケッツ(トロント)の北米外為戦略責任者、ビパン・ライ氏は「昨年は一時、軟調な経済指標を受けたFRBの方針転換がテーマになっていたが、現時点では3月会合を皮切りに大幅な金融緩和が実施されるとの見方が織り込まれている」と述べた。
労働省が11日に発表する12月のCPIは、前年同月比3.2%、前月比0.2%の上昇が予想されている。インフレが緩やかに鈍化し続けていることが裏付けられれば、3月の利下げ観測が高まる可能性がある。(USCPI=ECI), (USCPNY=ECI)
バンク・オブ・アメリカのシニアG10外為ストラテジスト、カマル・シャルマ氏は、FRBは3月の会合で利下げに着手すると予想。「われわれの基本シナリオは、経済のソフトランディング(軟着陸)、ドル安、ブル・スティープニングだ。これらはリスク資産全般の支援要因になる」との見方を示した。
終盤の取引でユーロ/ドルは0.23%安の1.09250ドル。英ポンド/ドルは0.39%安の1.26990ドル。
ドル/円は0.25%高の144.54円。
ビットコインは0.26%安の4万6874ドル。前日は4万7281ドルと、21カ月ぶり高値を付けていた。
表はLSEGデータに基づいています ※関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください 外為市場
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