Photo:PIXTA
4月に入って円の対ドルレートはずるずると下値を切り下げ、一時1ドル=131円台を付けた。対ドルだけではなく他の主要通貨に対しても下げており、独歩安が続いている。為替のストラテジストのアンケートでは、戻っても1ドル=110円台後半という結果が出た。特集『午後10時の日本経済 激変!為替・株価・物価』(全8回)の#1では、円はどこまで下落するのか、反転時期を含め総力分析する。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)
ルーブルに対しても安くなった円
歯止めかからぬ独歩安
3月に入って円が急落した。1ドル=129円台は約20年ぶりの円安水準といわれる。
しかし、円が下落しているのはドルに対してだけではない。
4月21日にはユーロに対して一時1ユーロ=140円台を付けた。これは6年1カ月ぶりの円安水準である。ウクライナ侵攻に伴う対ロシア経済制裁強化で急落したルーブルに対しても、足元で1ルーブル=1.7円台と、侵攻前よりルーブル高の水準にある。
まさに、円独歩安の独り負け状態が続いている。
いったい円はどこまで安くなるのか。ダイヤモンド編集部は為替のプロであるストラテジスト7人に対し、円の対ドルレートの予想やその理由について緊急アンケートを実施した。
次ページから円の安値、高値の予想などをまとめた一覧表に加えて、日本経済の命運を左右しかねない円安の反転時期も交えて徹底解説していく。
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