*2 D型肝炎ウイルス:B型肝炎ウイルスと共感染することによって、肝病態をさらに悪化させる。肝細胞で複製後、B型肝炎ウイルスエンベロープタンパク質を纏って子孫粒子を産生するため、外殻はB型肝炎ウイルスと同一であると考えられている。
*3 HBV /HDVエンベロープ:HBVの外殻を形成する脂質二重膜。ここにL, M, Sタンパク質が存在する。
*4 preS1:HBVタンパク質のひとつであるLタンパク質のN末端領域。そのうち2-48アミノ酸領域がNTCPと相互作用するとされる部位。
*5 Myrcludex B:preS1領域を模倣した薬剤。HBVおよびHDVが肝細胞に侵入するのを阻害するペプチド医薬品。HDVに対してはヨーロッパなどで条件付き製造販売承認されている。
*6 クライオ電子顕微鏡単粒子解析:クライオ電子顕微鏡を用いて極低温下でタンパク質などの生体高分子試料を撮影し、撮影画像を画像処理することで立体構造を再構成して生体高分子の立体構造を決定する手法。近年、電子顕微鏡本体、サンプルの作製技術、検出器、画像解析ソフトウェアなどの発展によりさまざまな生体高分子の立体構造解析が可能となった。
*7 ASBT:胆汁酸トランスポーターファミリーであるApical sodium dependent bile acid transporter(別名SLC10A2)であり、NTCPと同じくSLC10ファミリーに属するナトリウム共輸送トランスポーター。NTCPは肝細胞の基底膜に分布するのに対し、ASBTは回腸上皮細胞の管腔側細胞膜に発現する。バクテリアもこのタンパク質のホモログ(相同体)をもつ。
からの記事と詳細 ( B型肝炎ウイルスの受容体“胆汁酸輸送体”の 立体構造を解明 - 横浜市立大学 )
https://ift.tt/3qj7ZaO
0 Comments:
Post a Comment