ふるさと納税の寄付額アップを目指し、兵庫県丹波篠山市は18日、国史跡・篠山城跡(同市北新町)の大書院を活用した宿泊や結婚式の返礼プランを打ち出した。結婚式は早ければ6月から、宿泊は今秋からの提供を計画。担当者は「ふるさと納税で城主気分を味わって」とアピールする。(堀井正純)
篠山城は、慶長14(1609)年に徳川家康の命で築かれた。天守はなく、大書院は城の中核をなす建物で、1944年に火事で焼失。市民らの寄付で2000年に再建された。
同市によると、宿泊や食事は「孔雀(くじゃく)の間」を利用。シェフが腕を振るった地元食材の夕食を堪能してもらう。さらに、近世の華麗な障壁画などが飾られ、城主に謁見(えっけん)した部屋で、通常は入れない「上段の間」を独占見学できる。城兵たちによる出迎えなど、多様なオプション案も練っている。
寄付額など詳細は未定。担当者は「宿泊は春と秋の限定プランで、リクエストに応えアレンジしたい。10月ごろにもスタートできれば」とする。大書院には風呂場や洗面所がないなど旅館業法上の課題があり、兵庫県などと調整中。城での宿泊プランは、大洲城(愛媛県大洲市)の天守に泊まれる「キャッスルステイ」の先例がある。
宿泊に加え、大書院での結婚式も準備。返礼として40万~300万円相当の数プランを計画する。最も豪華な内容はブライダルファッションデザイナー桂由美さんの衣装を着用した挙式、撮影などを考えている。
丹波篠山市のふるさと納税寄付額は、20年度は約1億7600万円で県内24位。市は「ふるさと納税推進室」を新設し、22年度の目標額を4億円に設定している。
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