▼専門学校2校が卒業発表
バブル時代のゴージャスな「ハデ婚」から、昨今の多様性を尊重したジェンダーフリーの「人前(じんぜん)式」まで、時代を映す鏡とされる結婚式や披露宴の移り変わりを紹介する催しが二十九日、富山市桜橋通りの富山電気ビルディングで開かれた。富山大原簿記公務員医療専門学校(富山市桜町)のホテル・ブライダル学科の生徒二十二人が、卒業製作の一環でブライダルショーを企画。保護者や今春入学予定の高校生など七十人が客として出席した。
明治から令和まで、時代の流れに沿って四種類の挙式を生徒たちが演出。明治・大正期は神前(しんぜん)式が一般的で、和装の男女が厳かに三三九度の杯を酌み交わす儀式などを再現。昭和に下ると、披露宴のつきものとして大きなウエディングケーキがお目見えし、男女が夫婦最初の共同作業としてケーキに入刀するしぐさを見せた。平成にはチャペル挙式が増えだし、神父に促された男女が誓いの言葉を述べる場面が披露された。
令和はLGBTQのカップルを意識して、生徒たちが時代を先取りする形で、新しい結婚式を提案した。同性のカップルが登場し、周りの人たちは多様性を表すレインボーフラッグを振って祝福。カップルは、家事の分担や互いを支え合うことなどを誓い合った。
生徒の保護者で出席した上市町の山本亘さん(51)は「二十年以上前に和装で式を挙げた者としては、時代が随分変わったと感じる。でも、いろんなやり方があっていいと思う」と理解を示した。
生徒らは発表にあたって結婚式場に出向くなど、さまざまな調査を行ったという。リーダーの樋口夏々(なな)さん(20)は「二年間の集大成が完成し、最高の思い出になった」と笑顔を見せた。 (平井剛)
Vチューバー「いみず雫」ゲームに
富山情報ビジネス専門学校(射水市)の卒業成果発表会が30日、同校であり、情報システム学科ゲームクリエーター専攻の生徒が市公式Vチューバーのキャラクター「いみず雫(しずく)」を活用した6種類のオリジナルゲームを発表した。市が、同校を運営する学校法人浦山学園と締結している包括的連携に関する協定に基づき、2年生13人が卒業製作として昨年9月からゲームづくりに取り組んだ。いみず雫を考案したアニメプロデューサー稲垣亮祐さん(同市出身)とのオンライン座談会も昨年あり、ゲーム製作のアドバイスを受けた。
生徒たちは6班に分かれ、いみず雫を主人公に射水市の観光名所や特産品などを盛り込んだシューティングやレース、クイズなどのゲームを実演。来校した保護者らに苦労した点などを説明した。
「ブルーライバー〜ずくずく配信生活〜」はキャラクターの行動を選んで、配信サイトの登録者数100万人を目指すゲーム。100万人を突破するなど3種類のエンディングを用意した。
ゲームをプログラムした小林将大(しょうだい)さん(20)=富山市八尾町=は「地域の特徴を知り、自分のプログラミングの力を確認できた。仲間と話し合ってシナリオを作るのが楽しかった」と話した。
市は3月にユーチューブ公式チャンネル「しずくの気まぐれチャンネル」で今回発表されたゲームを紹介する。今後、同校ホームページで公開もする。 (武田寛史)
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