令和5年1月24日
1月24日午後6時半から、林芳正外務大臣は、外務省賓客として訪日中のプラック・ソコン・カンボジア王国副首相兼外務国際協力大臣(H.E. Mr. Prak Sokhonn, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs and International Cooperation, Kingdom of Cambodia)と会談(約45分)及び夕食会(約1時間)を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭
林大臣は、日・カンボジア外交関係樹立70周年及び日・ASEAN友好協力50周年という記念すべき年の訪日、並びに両国関係の「包括的戦略的パートナーシップ」への格上げを歓迎する旨述べ、二国間関係の強化や地域・国際情勢への対応での連携を一層強化させていきたい旨発言しました。
これに対し、プラック・ソコン副首相は、今回の日本側の招待及びもてなしに謝意を表明するとともに、二国間関係強化及び地域・国際情勢への対応において、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた協力を含め、林大臣と引き続き緊密に連携していきたい旨述べました。 - 二国間関係
- (1)安全保障協力
林大臣は、2月の吉田圭秀陸上幕僚長のカンボジア訪問や春に予定される海上自衛隊艦艇によるカンボジア寄港を通じて安全保障協力を進展させたい旨述べました。これに対し、プラック・ソコン副首相は、吉田陸上幕僚長及び海上自衛隊艦艇を歓迎する、2月の外務・防衛当局間(PM)及び防衛当局間(MM)協議も通じて、日本との安全保障協力を強化したい旨述べました。また、同副首相から、日本の新たな国家安全保障戦略に対するカンボジアの力強い支持が示されました。 - (2)二国間協力事業
林大臣は、地雷除去、クメール・ルージュ裁判、スポーツ、遺跡修復などで、日本が引き続き積極的に協力していく旨述べ、プラック・ソコン副首相はこうした日本の支援に謝意を表明しました。 - (3)民主主義
林大臣とプラック・ソコン副首相は、本年7月のカンボジアの総選挙に向けて、民主主義を取り巻く情勢について議論しました。
- 平和構築
林大臣は、国連PKOへの要員派遣などカンボジアの貢献に対して敬意を表するとともに、対ウクライナ地雷除去支援において、カンボジアにおける地雷除去の経験に基づき、両国が協力していることを高く評価し、第三国への協力も進展させていきたい旨述べました。これに対し、プラック・ソコン副首相は、カンボジアは自国の平和達成の経験を第三国に共有したく、PKO部隊に対する能力構築支援及び地雷除去における第三国との協力で引き続き連携していきたい旨述べました。 - 地域・国際情勢
林大臣とプラック・ソコン副首相は、地域情勢についても率直な意見を交わし、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応、東シナ海・南シナ海情勢、ミャンマー情勢、ウクライナ情勢を含む地域・国際情勢への対応において一層緊密に連携していくことで一致しました。また、日・ASEAN友好協力50周年に際し、日・ASEAN関係の更なる強化に向けて協力していくことを確認しました。
からの記事と詳細 ( 日・カンボジア外相会談及び夕食会 - Ministry of Foreign Affairs of Japan )
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