羽生九段の異次元の手「考えつかない」 谷川十七世名人も感嘆 王将戦 - 毎日新聞

羽生九段の異次元の手「考えつかない」 谷川十七世名人も感嘆 王将戦 - 毎日新聞

1日目午後の対局で、お茶を手に取る羽生善治九段＝大阪府高槻市で2023年1月21日午後2時26分、岩下幸一郎撮影

　大阪府高槻市の温泉旅館「山水館」で21日始まった藤井聡太王将（20）と羽生善治九段（52）の第72期ALSOK杯王将戦七番勝負の第2局（毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、大阪府高槻市など共催、ALSOK特別協賛、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディングス、森永製菓協賛）。1日目午後の戦いで、藤井陣に攻め込む羽生九段に、検討陣が誰も気づかなかった「異次元の手」が飛び出した。59手目の「8二金」がその一手。立会の谷川浩司十七世名人も「重い感じになる手だが、藤井王将の持ち駒に、守備に働く駒がないのも見た一手。私も考えつかない」と感嘆していた。

谷川浩司十七世名人＝大阪府高槻市の山水館で2023年1月21日、渡部直樹撮影

　「8二金」は、攻めている場所と逆の、離れた位置に金を打ち込んだ手で、大盤解説会場では「オオー」と、この日最大のどよめきが起きた。人工知能（AI）は推奨していたものの、稲葉陽八段は「これはさすがにないのでは」と話したばかりで、稲葉八段と東和男八段は「異次元の手」「この場で考えた手ではないですね」と驚いていた。【新土居仁昌、武内亮】

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2023-01-21 08:35:05Z
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