Monday, January 3, 2022

昔の「倉庫」のイメージがガラリ…現代の“ひと味違う”物流センターの中身 | 富裕層向け資産防衛メディア - 幻冬舎ゴールドオンライン

昔の「倉庫」のイメージがガラリ…現代の“ひと味違う”物流センターの中身 (※写真はイメージです/PIXTA)

「建築会社」と名がつけば、住宅や公共施設、工場、病院など、どんな建物であっても上手く建てられると思ってはいないだろうか。ここでは、「建物の種類に合わせて実績ある会社を探す」必要性について、三和建設株式会社・社長の森本尚孝氏が事例とともに解説する。

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「物流センター建設」安く・簡単に終わらせたいが…

「できるだけコストを抑えてハコ(建物)を用意してくれたらいい。中身(生産設備など)は自分たちで考えるから」

当社を訪れる施主から、時折聞く言葉である。

新しい工場・倉庫の建設には大きなコストがかかるから、できるだけ「安く・簡単に終わらせたい」と考える気持ちはよく分かる。特に既存商品の増産が目的の場合、現在の設備やノウハウをもとに自社で対応できると考えてしまうのであろう。

しかし、工場・倉庫の建設はそれほど簡単なものではない。これまでの工場や倉庫のあり方が今後もベストであるというのは思い込みである。

現在国内にある多くの工場・倉庫は高度経済成長期に建てられたものだ。

当時と比べると建築に関する法律や設備、労働環境は大きく様変わりしており、既存工場を参考に設計図を起こしても、現在の基準をクリアできるとは限らない。

〈ケースB〉自動化の導入で作業効率アップと事業拡大を実現

物流事業を手掛けるB社はこれまで、荷受けの委託先であるZ社の物流センターに社員が出向し、商品の搬入や保管、配送トラックへの搬出積込作業などを管理していたが、新たに業務範囲を拡大し、物の管理だけでなく物流センター機能全般を請け負うことになった。

これを3PL(サードパーティー・ロジスティクス)という。そこでB社では新規取引先の獲得を目指し、効率的で無駄のない物流センターの建設に乗り出したのである。

B社では、新たな事業を成功させるためには、物流倉庫建設の実績を有する建設会社が必要だと考えていた。そこで当社に目が留まり、経営者が自ら相談にやって来た。このように、自社が求めるカテゴリーの建物の建設実績がある会社を選ぶ方法は有効である。

当社は経営者にヒアリングをし、B社に対して4つのプランを提案した。

三和建設株式会社 代表取締役社長 

1971年京都生まれ。大阪大学工学部建築工学科卒業、同大学院修了。

大手ゼネコン勤務を経て、2001年、「サントリー山崎蒸溜所」をはじめ大手企業の建物・工場等を70年以上にわたり建設してきた三和建設株式会社に入社。2008年、4代目社長に就任。

長年にわたり培ってきた豊富な実績を活かし、「単なる建設」を超えた、「顧客の真の要望とメリットを最優先した価値提案」にこだわり続ける。

三和建設はGreat Place to Work® Institute Japanが実施する2021年版「日本における『働きがいのある会社』ランキング」にて7年連続でランクインする。

著者紹介

連載「工場・倉庫づくりのポイント」理想の建設計画

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