山口県東部の岩国市を中心に、新型コロナウイルスの感染が急激に拡大しているのを受けて、山口県は、政府に対してまん延防止等重点措置の適用を要請しました。
山口県では、アメリカ軍岩国基地の関係者の感染が相次いで発表されている岩国市を中心に、新型コロナウイルスの感染が急激に拡大していて、６日に発表された感染者数は、これまでで最も多い１８１人になりました。
山口県は、感染拡大を抑え込む必要があるとして、６日、新型コロナウイルス対策本部会議を開いて、政府に対してまん延防止等重点措置を要請することを決め、直ちに要請したということです。
県は、岩国市と、隣接する和木町を対象に、重点措置を適用する方針で、期間は今月９日から３１日までを求めることにしています。
要請が受け入れられれば、山口県でまん延防止等重点措置が適用されるのは初めてになります。
県は、岩国市と和木町内の飲食店に対して、営業時間を午後８時までに短縮し、酒類の提供を自粛するよう要請する方針で、要請に協力した店舗には協力金を支給するとしています。
また、県は、国の分科会が示した５段階のレベルの指標について、医療提供体制に負荷がかかりはじめているとして、警戒レベルを「１」から「２」に引き上げました。
【まん延防止等重点措置とは】
「まん延防止等重点措置」は、特定の地域からの感染症のまん延を防ごうと、去年、施行された新型コロナウイルス対策の改正特別措置法で新たに設けられました。
緊急事態宣言が都道府県単位で出されるのに対して、重点措置は、対象になった都道府県の知事が、市区町村など特定の地域を限定することができます。
重点措置では、飲食店などの事業者に対して、休業要請はできないものの、営業時間の短縮や変更、酒類の提供停止を「要請」したり、応じない場合には「命令」したりすることができます。
また、正当な理由がなく「命令」に応じない事業者や、立ち入り検査を拒否した事業者への罰則は、２０万円以下の過料となっています。
【新型コロナ感染急拡大 成人式の延期相次ぐ】
新型コロナウイルスの急速な感染拡大を受けて、県内では、今月、実施予定だった成人式の延期が相次いでいます。
県内では、これまでに５つの市と町で成人式を終えた一方、今後、開催予定だった自治体のうち、▼岩国市、▼柳井市、▼光市、▼下松市、▼和木町、▼平生町、▼田布施町の７つの自治体は延期を決定しました。
また、周南市は、当初予定されていた９日の日程は変えずに、オンラインだけでの開催に変更しました。
山口市や下関市など６つの自治体は、予定どおり成人式を行うとしています。
【村岡知事 「第６波が始まった」】
まん延防止等重点措置の適用を政府に要請したことについて、山口県の村岡知事は、「県内の感染者数は４日間で１０倍近くに増えていて、感染力の強さを改めて痛感する」などと述べ、感染の第６波は始まっているという認識を示しました。
そのうえで、「速やかに措置を講じていかないと、少しの遅れが大変な感染拡大につながる。速やかに措置を講じて感染をしっかり抑え込んでいきたい」と述べました。
からの記事と詳細 ( 新型コロナ感染急拡大 県がまん延防止等重点措置を政府に要請｜NHK 山口県のニュース - NHK NEWS WEB )
https://ift.tt/34qVSnI
0 Comments:
Post a Comment