日本でつくられる陶磁器のうち、最大のシェアを誇る”美濃焼”。その特徴は、“特徴が無い”こと。その時々の、ニーズに合わせたデザインが生まれる過程で、発展を遂げてきたため、九谷焼や有田焼などのように、固有のスタイルを有しておらず、産地が岐阜県(旧美濃国)の東濃地方であること、が美濃焼の定義とされている。使い勝手の良さから、日本人の日常に自然と溶け込んできた美濃焼が、最も進化を遂げたのが、茶の湯文化が栄えた安土桃山時代。武将でもあり、茶人でもあった文化人・古田織部(おりべ)が、陶芸家に作らせたとされ、大胆な歪みを良しとした「織部」。そして、「黄瀬戸(きせと)」「瀬戸黒(せとぐろ)」「志野(しの)」と呼ばれる代表的な4つの様式が生み出され、今日まで日本の食卓に当たり前のように馴染んできた。
からの記事と詳細 ( 現代の志野焼をたおやかに表現する・林友加 – NIHONMONO - にほんもの )
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