群馬県大泉町は5日、町役場の議場を式場として無償提供する「議場結婚式」を県内で初めて開いた。女性同士のカップルが、町が2019年1月に県内に先駆けて導入したパートナーシップ制度を利用して宣誓。村山俊明町長が立ち会い、参列者30人が議員席と傍聴席から結婚の証人として2人の門出を見守った。
新型コロナウイルスによる経済的理由で結婚式を挙げられないカップルなどを対象に、町が昨年8月から募集していた。宣誓したのは、共に町内在住で日系ブラジル3世の会社員、コダマ・レナタさん(38)と、同2世の美容師、ササイ・リリアンさん(41)。2人は議場結婚式の募集を知り、「それならパートナーシップを宣誓し、式を挙げよう」と考えたという。
議場は純白のクロスと、色とりどりの風船や花で飾り付けられ、華やかな挙式会場に様変わり。議長席の前の演台で、モーニング姿の村山町長が宣誓書の受領証を手渡し、2人は指輪を交換して祝福を受けた。
準備をしたのは、町企画戦略課と各課横断の20代の職員6人でつくるワーキングチーム(WT)。メンバーは全国各地の議場結婚式を調べたり、自身が参列した式を参考にしたりし、議場らしさを残した装飾に仕上げた。リーダーの多文化協働課の森あやさん(28)は「短い期間だったけど、できる限りのことはできた」と満足そうに話した。
村山町長は「初めての取り組みだったが、皆さんと盛大に祝うことができて良かった」と祝福した。
会場設営や記念写真などの費用は計4万円ほどで、町が負担する。本年度の議場結婚式の募集は既に終えているが、今回の反響などを見て、町は新年度以降の開催も検討する。
最後に、親族や友人たちと笑顔で写真に納まった2人。レナタさんは「すごい感動して幸せ」、リリアンさんは「言葉が出ない。大切な思い出になった」と喜んだ。力を合わせ、温かい家庭を目指すという。
からの記事と詳細 ( 議場で永遠の愛誓う パートナーシップ女性カップルが議場結婚式 大泉町(上毛新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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