Wednesday, January 12, 2022

「対応可能」も広がる不安 連絡方法変更、報告漏れなど混乱あらわ:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

  • アピタル

 在日米軍基地内での新型コロナウイルス感染が止まらない。青森県三沢市にある米軍三沢基地も例外ではなく、3日時点の同基地全体の感染者82人から、11日には265人にまで急拡大した。同基地は朝日新聞の取材に対し「三沢市及び市議会のみなさまと緊密に連携し、感染防止に努めてまいります」と文書で説明し、現在の状況について「感染者増加に対して積極的な対応が可能となっている」と答えるが、地元には不安が広がっている。

 米軍三沢基地はこれまで、三沢市に対し、感染が確認された当日か翌日に感染者数などを連絡していた。しかし、4日には、感染した米海軍関係者56人分の連絡漏れが明らかになった。さらに7日には「陽性者数の確認と接触者の追跡作業に追われており、随時情報提供することが難しくなっている」として、情報提供を随時から週2回に変えた。こうしたことから厳しい状況が続いていることが浮き彫りになっている。

 同基地の中でも、感染者数が多いのは米海軍だという見方がある。同基地に在籍する米空軍、米海軍の関係者の規模は明らかになっていないが、関係者の話では海軍は1千人以下とされる。「海軍関係者の1割近くが感染しているのではないか」という指摘もある。

 同基地の報道部は10日、基地内の医療体制や感染対策に関する朝日新聞の取材に対して、同基地報道部長のコーディ・チャイルズ中佐が文書で回答。「我々の医療従事者は通常の医療行為に加え、検査、看護、接触者追跡及び基地内における陽性者の状態確認などの業務に全力であたっています」とし、「高いワクチン接種率もあり感染者増加に対して積極的な対応が可能となっております」と答えた。感染した米軍関係者の症状については「陽性者の大多数は無症状もしくは軽症です」としている。

 三沢市や市議会が求めている感染対策強化については「基地内外における感染拡大の防止の観点から、在日米軍の方針に従ってより厳格な感染症対策を講じております」と回答した。

 ただ、こうした米軍の状況に対し、市民は「感染者が多すぎて怖い」「もしオミクロン株が原因だったら、さらに感染が広がる」などと不安を抱えている。

 日米両政府は10日から、在日米軍関係者に対して、基地からの不要不急の外出を制限している。(横山蔵利)

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