Monday, November 21, 2022

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現代の名工決まる,溶接関係はアーク溶接工の花田さんら6人

22/11/21

厚生労働省は11月11日、2022年度卓越した技能者(現代の名工)を発表。溶接関係ではアーク溶接工の花田涼治さん(コベルコE&M加古川支店)、工場板金工の緒方寛一さん(三菱電機伊丹製作所)、製缶工の原拓也さん(三菱重工業神戸造船所)、鉄道車輌組立工の森勝利さん(日本車輌製造豊川製作所)、生産設備保全工の吉田英樹さん(小松製作所粟津工場)、輸送用機械器具組立工の小山内俊文さん(日産自動車座間事業所)の6人が選ばれた。
 この表彰は、技能の世界で活躍する職人や技能の世界を志す若者に目標を示し、技能者の地位と技能水準の向上、優れた技能の継承などを目的に毎年実施しているもの。表彰の対象は、金属加工、機械器具組立・修理、衣服の仕立、大工などの職業を分類した全20部門に該当し、卓越した技能を持つ、その道で第一人者と目されている技能者を厚生労働大臣が表彰する。
 今年度の表彰者は150人で、このうちアーク溶接工など、溶接を主な功績とする名工は、花田涼治さん、緒方寛一さん、原拓也さん、吉田英樹さん、森勝利さん、小山内俊文さんの6人だった.各氏の功績は次の通り。

 ▽花田涼治さん(コベルコE&M加古川支店)高炉の保全整備作業に長年従事し、機械設備の修繕、整備に関する技能・技術の研鑽に努める。卓越した溶接技能に加えて、秀でた考案力から創出した多くの工法技術により、数々の困難な改善業務に取り組み、世界トップレベルの高炉寿命を達成するなど、高炉の生産性向上に寄与する。
 また、現場監督の最高責任者として後進の育成にも情熱を持って取り組み、優秀な技能士を数多く輩出し、技能継承と組織力向上に貢献する。
 ▽緒方寛一さん(三菱電機伊丹製作所)板金・溶接作業に長年従事し、職場における板金・溶接組立作業のすべてを熟知し、卓越した技術・技能を持つ。鉄道車輌用電機品である推進装置の気密容器ユニット制作では板金部品の組立精度品質と生産性を両立する組立方法・手順を確立した。
 ▽原拓也さん(三菱重工業神戸造船所)入社以来35年にわたり水力発電プラントの水圧鉄管、明石海峡大橋の主塔、原子力プラントの最重要機器であり総重量約3300?の原子炉格納容器など大型溶接構造物の製缶作業に従事し、高い技能と豊富な知識・経験により多くの工事を完遂。近年は福島第1原子力発電所向け汚水貯蔵タンクの製作・据付技術の指導を行い、100基以上の製作に貢献した。
 ▽森勝利さん(日本車輌製造豊川製作所)国内外の通勤・特急車両や新幹線の溶接施工・部品組立方法の確立に携わった。優れた溶接組立技術を持ち、その技量や知識を生かし、段取り、溶接作業を削減するジグの開発・製作にも積極的に取り組む。若手教育では溶接品質や図面読み取りについて実際の製品とほぼ同等な実物の教材などを作成し、自ら手本を見せ、溶接部品組立・検査技量の向上と的確な技量把握の教育を実践している。
 ▽吉田英樹さん(小松製作所粟津工場)工作機械や産業用溶接ロボットなどの設備保全において優れた保全技能を持つ。特に故障時において最適な手順で迅速に修理する技能に卓越している。故障の未然防止を図るシステムを考案したほか、作業方法の簡素化やマニュアル化にも尽力し、自ら考案したシステムや機器を用いて後進指導にも尽力する。
 ▽小山内俊文さん(日産自動車座間事業所)自動車における車体溶接工程の生産設備製作部署でメカトロニクス電気調整技能をベースとして設計技術部署と連携し、制御設計されたプログラム通りに設備設置し、国内工場やグローバル拠点の生産ライン立ち上げに数多く貢献した。
 

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