■行動制限がなくなり、「ゲストを楽しませたい」ニーズがコロナ禍以前より増加
各地で行動制限要請があった期間と現在を比較し、ご新郎ご新婦のニーズの変化について調査したところ、60%のウェディングプランナーが「ニーズが変化していると感じる」と回答。また、そのうち70%が「ゲストを楽しませたい」「おもてなしを重視したい」という希望が増えていると回答しました。
以前からおもてなし重視の傾向は見られましたが、コロナ禍で大切な人たちと同じ空間で一緒に過ごすことの素晴らしさを痛感し、これまで以上にゲストを楽しませることや、おもてなしを重視するご新郎ご新婦が増えています。「久しぶりに会うゲストとたくさん会話をしたい」「一緒に楽しめる演出を取り入れたい」「美味しいお酒や食事でおもてなししたい」といった声はコロナ禍以前よりも多く聞かれるようになりました。
■Web受付アイテムや装飾・ドリンク・フードなど”進化系“ウェルカムアイテムが人気
コロナ禍では様々な場面でデジタル化が進みましたが、結婚式でもWeb招待状・席次表などの進化系ツールが登場。約70%のウェディングプランナーが担当の結婚式でそれらのツールを活用したことがあると回答しました。また、待ち時間も楽しく過ごしてほしいというニーズから、受付装飾やウェルカムドリンク・フードは、“写真映え”と“これまでにない”を叶えるものが人気です。
▼進化系ツールの登場
Web受付ツールで新郎新婦もゲストも負担減
Web招待状は「住所の確認や宛名書き、封入作業などが不要で楽だった」「ゲストからの返信が早く、リマインドも気軽にできた」など、結婚式準備の負担減につながったと活用したご新郎ご新婦から好評でした。また、ゲストがQRコードを読み取り、スマホなどに席次表を表示させるWeb席次表は、「受付をオンラインで行うため、ゲストに受付係を頼む必要がない」「座席変更などぎりぎりまで編集ができる」「受付でのやりとりが減り、混雑しない」等、ご新郎ご新婦・ゲスト双方に多くのメリットがあることが分かりました。
▼トレンドの受付装飾・おもてなし
一台二役で写真映えを叶えるコッパースタンド
銅のスタンドにウェルカムボードと装花を組み合わせたもので、ウェルカムボードと装飾の両方の役割を担うだけでなく、これ一つでウェルカムスペースが一気に洗練されたお洒落な印象に。(ベイサイドパーク迎賓館千葉みなと/菅井亜深)
写真映えウェルカムドリンク&フードで+αのおもてなし
挙式前からお酒を飲めるのは、お酒好きの方に喜んでいただけるほか、ゲストの緊張もほぐれるので、カジュアルな雰囲気を求める方には特におすすめです。オシャレなデザインのボトルドリンクを片手に写真を撮られるゲストも!(アーヴェリール迎賓館大宮/金田絵恋)
クラフトビールサーバーは挙式前や挙式後、披露宴中も自由に飲んでいただけ、ゲストが長く楽しめるのが魅力です。ご新郎ご新婦の出身地のクラフトビールがあると話題にもなりますよ。(アーカンジェル迎賓館仙台/小笠原詩織)
ポップコーンワゴンやスナックバーなどを設ける方が増えています。受付後の待ち時間に食べられるものがあると、楽しみながら待っていただけますし、フォトジェニックな装飾にもなるのでゲストのテンションも上がります。(アーククラブ迎賓館金沢/木村美紀)
■ご新郎ご新婦以外が関わる演出バリエーションが増え、「一緒に創る」挙式に
挙式でのトレンド演出や、注目の“進化系演出”について調査したところ、ゲストに協力してもらい何かを創り上げるものや、今まで以上に親御様にスポットを当てるものなど、ご新郎ご新婦以外が関わる演出に様々なバリエーションが生まれていることが分かりました。同じ空間で過ごす時間を重視し、「ゲストを楽しませたい」と希望するご新郎ご新婦が増えたことで、従来の「ふたりが誓う姿を見てもらう」挙式から、「ゲストと一緒に創り上げる」挙式の人気が高まっています。
▼トレンドの挙式演出
「水合わせの儀」が進化した、植樹セレモニー
受付に用意した植木鉢にゲストの手で土を入れ、ご新郎ご新婦が苗木を植木鉢に移して水を注ぐセレモニー。和婚の定番演出である「水合わせの儀」のように、ご新郎ご新婦の実家で汲んだ水を使用します。苗木は平和と幸せの象徴であるオリーブや「幸福を呼ぶ木」と言われるガジュマルが人気。
キャンバスアートやパズル型などゲストと創り上げる結婚証明書
真っ白なキャンバスにゲスト一人ひとりが色をつけるキャンバスアートや、パズル型の結婚証明書などは、ゲストと協力して創り上げることで一体感を感じられ、結婚式後もご新郎ご新婦の手元に残るのでおすすめです。(アルモニーアンブラッセ/高橋保奈実)
ゲスト全員が一斉に自分宛の手紙を読むレターセレモニー
挙式前に、壁に貼られたお手紙の中からゲストがご自身宛てのものを取り、挙式のご新郎入場前に全員一斉に読む時間を設けます。全員で手紙を読むことで一体感が生まれ、ゲストの方々は温かい気持ちで入場を見守ってくれます。(麻布迎賓館/相澤良子)
祭壇でのベールダウンとジャケットセレモニー
ご新郎ご新婦はそれぞれ一人で入場し、親御様が祭壇でおふたりをお迎え。ベールダウンとジャケットセレモニーをゲストから見やすい壇上で行うことで、行う親御様はもちろん、それを見ているゲストにも感動が広がり、見ごたえのあるシーンになりました。(アクアガーデンテラス大阪/永野萌)
■一体感や盛り上がりを叶える挙式後演出が人気
挙式後演出として定番の「フラワーシャワー」は、全員同時に撒いてその瞬間を写真におさめる、一体感のあるスタイルに進化。ゲストが持ったクラッカーからテープが飛び出す「スパイダーシャワー」は、クラッカーにテープが繋がっていて散らばらないため、今までシャワー系演出ができなかった場所でも行うことができる点が好評です。ブーケトスのかわりに高級ブランドのハンドクリームやコスメの詰め合わせをトスする「コスメトス」はブーケ以上に盛り上がるので、ゲストとわいわい楽しみたいというご新郎ご新婦に人気です。
■披露宴での装飾・演出のトレンド
披露宴会場を彩る会場装花やブーケは、豪華さやボリュームよりも「抜け感」がキーワードに。「最新流行中の披露宴演出」を問う質問に、83%のウェディングプランナーが「特になし」と回答。その背景には、特別な進行や変わった演出よりも、ゲストとの会話を楽しみたいというニーズの高まりがうかがえます。
▼トレンドの会場装花・ブーケ
ボリュームより抜け感を求める方が増加
・会場装花・ブーケともに、ボリュームを重視するよりも、胡蝶蘭、アンスリウム、カラー、アネモネなど、存在感・高級感のある花材を少量使用することが多いです。(アーヴェリール迎賓館名古屋/東沙織)
・ボリュームのある装花よりも、一輪挿しなど少しずつ花が入った花器や小瓶をたくさん並べた、抜け感のあるテーブル装花が人気です。感染症対策で座席にアクリル板を設置しても、このスタイルなら窮屈な印象にならない点も好評です。(ザ・シーズンズ/北栞)
・ご新郎ご新婦の席は、ソファよりもコンパクトな一人用のイスを二脚並べるスタイルの希望が増えています。(アクアテラス迎賓館大津/池本朱香)
▼披露宴での演出トレンド
披露宴演出は歓談やフリータイムでゲストとの時間を重視する方が急増
・披露宴では何か特別な演出を取り入れるよりも、歓談時間を長く取りたいという方が増えました。(ヴィクトリアハウス恵比寿迎賓館/大北洋祐)
・フォトラウンドなど各テーブルを周る演出は少なくなり、ゲストがメインテーブルに集まって自由に過ごすフォトタイムやフリータイムを希望される方が多くなりました。(北山迎賓館/塚脇芽依)
・乾杯後、ご新郎ご新婦がゲストのお席に乾杯のグラスを合わせに行くなど、気取らない演出は喜んでいただけます。(BAYSIDE GAIHINKAN VERANDA minatomirai/平木文)
<T&G ウェディングプランナーアンケート調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査対象:T&G ウェディングプランナー 360名
調査期間:2022年10月19日~10月28日
からの記事と詳細 ( テイクアンドギヴ・ニーズ ウェディングプランナーアンケート調査 2022年秋のトレンド結婚式演出&装飾 - PR TIMES )
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