去年、旭川市の公園で女子中学生が死亡しているのが見つかった問題で、市教育委員会の第三者委員会が中学生に対するいじめを認定したことについて、遺族側が、遺族の声が反映されていない部分もあるほか、いじめ認定で重要な被害者の受け止めに関する事実認定が欠けているなどとする「所見」を提出する方針であることが関係者への取材で分かりました。
去年3月、旭川市の中学2年生だった廣瀬爽彩さん(当時14)が雪の積もった市内の公園で死亡しているのが見つかり、市教育委員会の第三者委員会は、関係する生徒や教職員への聞き取りなどをもとに、先月27日、爽彩さんに対して6項目のいじめが認定されたと遺族側に報告しました。
関係者によりますと、加害者側が▼性的な目的で体を触ったこと、▼深夜に呼び出したこと、▼菓子などの代金を繰り返しおごらせていたこと、▼性的な動画を送信するよう長時間にわたり要求したこと、▼自分で性的な行為をするよう繰り返し求めたこと、▼嫌がられているのにからかうような行動を続け、爽彩さんが川に飛び込んだことなど、6つの項目の10件以上の行為がいじめと認定されたということです。
関係者によりますと、この報告に対して、遺族側は「いじめの認定自体は評価しているものの、遺族の声が反映されていない部分もあり、課題が多く浮き彫りになった」として、今後、第三者委員会に対して「所見」を提出する方針だということです。
この中では今回の報告について、爽彩さんの態度や表情、発言などいじめを認定するプロセスで重要な被害者の受け止めに関する事実認定が欠けているという趣旨の内容が盛り込まれる予定だということです。
さらに、加害者側が爽彩さんに「自分で性的な行為をするよう繰り返し求めたこと」をいじめとして認定したことについて、今回の報告では、具体的な経緯が明らかにされないまま、爽彩さんがみずから望んで行為を行ったかのような認定となっていて不自然で被害者の尊厳を傷つけるものだとした上で、断りたくても断れない状況であれば「強制」や「強要」にあたるとする趣旨の内容が盛り込まれる予定だということです。
第三者委員会は15日会見を開いて、認定したいじめの詳細を説明する予定です。
からの記事と詳細 ( いじめ認定“遺族の声反映されていない部分も”所見提出へ|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp )
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