東京都心から約1時間の好アクセスで足を運べる「金乃台(きんのだい)カントリークラブ」(茨城・牛久市)がこの春、大幅にリニューアルされた。開場から57年の歴史あるコースは、現代の飛距離に合わせて進化。新たに導入された乗用カートは最新GPSナビを搭載するなど、快適なプレーをサポートしてくれる。ハザードの配置や形状が変わって戦略性が増した同CCで、腕試しだ。(取材構成・阿部慎)
駅からも圏央道のインターチェンジからも近く、アクセス抜群の林間コース、金乃台CCが、生まれ変わった。現代の飛距離に合わせた〝若返り〟を図り、老若男女が快適に楽しめそうだ。
「57年の歴史あるコースですが、飛ばない時代のもの。改修後は〝現代性〟に適しています」と天宮利史支配人。これまで200ヤードと想定していた1打目の飛距離を、レギュラーティーで230ヤード、バックティーで250ヤードに変更して改修が施された。バンカーの数は以前から1つ減った80となったが、より戦略性が増す配置となっている。
アウトは広いフェアウエーが特徴。1番(パー4)から気持ちよくティーショットを振り抜けた。フェアウエーには木もなく、さあパーオンを…と思ったが、そう簡単にはいかない。グリーン手前のバンカーに打ち込んだ。グリーンに乗せた後も傾斜が厳しく、難しい。奥から3パット。その後も2打目以降の木やバンカーの位置に悩みながらのラウンド。それでも広々としたコース、木々からの風が心地よく、気持ちは折れなかった。奇跡的に10メートルのパットをねじ込み、ガッツポーズもあった。
アウトが広々とした一方、インはやや狭く感じる。必死に食らいつく中で、特に17番(パー3)は、整備されて美しい池と周囲の景観が迎えてくれる。とはいえ、視界に入る池はやはりプレッシャーとなる。グリーン手前にはバンカーもあり、結果は…。
18番はパー5。「もう一度挑戦したくなるホールを」(天宮支配人)と、右ドッグレッグで、バックティーから230ヤード地点にバンカーが新設された。1打目は何とかバンカーを避けて汗をぬぐったが、セカンド地点からも3つの新設バンカーが口を開けて待っていた。最後まで気が抜けない…。案の定、バンカーに苦しんだ。引き締まったフィニッシングホール。ラストの腕試しでこそ、実力が現れた。
コースの近代化に伴って、これまでは手引きだったカートも、最新GPS付きの乗用カートが導入された。クラブハウス内の売店は「ダンロップショップ」としてリニューアル。より洗練された歴史ある金乃台CCで、自分の力を確かめよう。
★全国18コースを運営 太平洋クラブが経営 金乃台カントリークラブの経営権を今年3月末に取得した太平洋クラブは、全国にほか18コースを運営。トーナメント会場としては、男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」の静岡・御殿場コース、2016、17、20年の女子ツアー「TOTOジャパンクラシック」の会場として、茨城・美野里コースが使用されている。関西は兵庫に3つのコースがあり、六甲コースは14年から「マルハンカップ太平洋クラブシニア」の会場として知られる。
★庭園望む優雅な昼食 金乃台CCは、食事メニューも充実。季節によって内容が変わる金乃台御膳(1760円)や、国産うなぎを使用したうな重(3300円)などがラインナップされている。ガラス越しに広がる庭園のような風景を楽しみながら、優雅なランチタイムを過ごせる。
■金乃台カントリークラブ 1964(昭和39)年10月開場。コース設計は陳清水。筑波山を望む自然豊かな牛久市に構える、緩やかな丘陵林間コース。2022年1月上旬から2月下旬にかけて49日間休業し、「若返り」をテーマにコース、クラブハウスを改修した。監修は嶋村唯史氏。ベント芝と高麗芝の2グリーンで、コースレートは70.4。茨城県牛久市柏田町3432。電話029・872・0182。
■金乃台CCのアクセス
♦車なら ①圏央道・牛久阿見ICから約4キロ②圏央道・つくば牛久ICから約8キロ。
♦電車なら JR常磐線・牛久駅東口下車(クラブバスまたはタクシーで約5分)
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