国が高校の授業料を負担する就学支援金の制度で、日高川町にある和歌山南陵高校が生徒から授業料を集めたあと、国から支援金も受け取っていたにもかかわらず、授業料およそ２０００万円を生徒に返金せず、県から指導を受けていたことがわかりました。
高校を運営する法人は、ＮＨＫの取材に対して「きょうから一部は返金を始めた。県の指導に対応していきたい」と話しています。
就学支援金は、保護者の年収がおよそ９１０万円未満の生徒を対象に、高校の授業料を国が生徒に代わって学校に支給する制度です。
和歌山県によりますと、日高川町にある和歌山南陵高校は、生徒からいったん授業料を徴収したうえで、国から支援金が支払われたら生徒に返金するとしていました。
しかし、昨年度は支援金が振り込まれたにもかかわらず、１年生と２年生の対象者の８か月分の授業料にあたる、およそ２０００万円が返金されておらず、県が文書で指導していたことがわかりました。
これに対して、和歌山南陵高校を運営する学校法人南陵学園はＮＨＫの取材に対し、１４日から１３００万円の返金を始め、残る７００万円についても、今月末までに返金するとしたうえで「今後も県の指導に従って対応していきたい」と話しています。
授業料の返金を受けていない保護者は「お金を振り込まないというのはどういう理由があっても、あってはならないと思う。学校に対して不信感が募りました」と話していました。
からの記事と詳細 ( 就学支援金受給も授業料未返金 県が和歌山南陵高校を指導 ｜NHK 和歌山県のニュース - nhk.or.jp )
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